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新社会人 初めての投資はポイントでトレーニング ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

2019/3/29

■dポイント投資から「つみたてNISA」へ

そこで、次は、もっと手放しで続けられるものにするため、積み立て方式の投資を検討することにしました。投資信託の積み立てであれば「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を利用すれば、運用益が非課税で投資を行うことができます。しかも、つみたてNISAの対象になっている投信は、長期的な運用に向いているとする金融庁の条件を満たした商品に絞り込まれているため、比較的商品を選びやすいとAさんは考えました。

楽天証券であれば、Aさんがメインで使っている楽天カードでたまったポイントも投資の原資として使うことができます。100円から投資を行うことができますが、Aさんは自分が不安を感じない毎月500円の積み立て投資に設定しました。

dポイントでは投資をしたポイントを引き出す際はポイントとして戻す方法でしたが、楽天証券では、実物の投資信託を購入するサービスを選んでいます。今後、Aさんが購入した投資信託を売却した際には、現金で手元に戻ります。運用する口座がつみたてNISAなどの非課税口座ではなく課税口座の場合、利益は課税対象です。

ちなみに、楽天証券では投資信託の積み立て購入に楽天カードを選択することができます。この場合、楽天カードで購入した金額の1%のポイント付与もあり、積み立てに充当されます。

■少額スタートだから前向きに続けられる

Aさんはdポイントの投資では積み立てではなく、自分が不安を感じない1000ポイントのスポット投資からスタートしました。原資が現金ではなくポイントであったことや金額が少額であったことから、下落している時にも慌てることなく続けられ、投資でどの程度値動きするものなのかを体験することができました。

積み立てで継続する「つみたてNISA」も、まずは月500円からと低めの金額設定です。当初の一回きりの1000ポイント投資よりは今後累積額が増えていきますが、やはり比較的安心して取り組める金額帯といえそうです。今後、積み立て運用の状況をみながら、毎月の投資額が増えたり、ポイントではなく現金を使った株式投資にも挑戦したりするようになるかもしれません。

今までいろいろな人に投資体験を聞いていると、投資を二度としたくないと思っている人は、初めての挑戦で一気に自分にとって重要と感じる金額を投じている人が多い傾向にあります。一方で、長く投資を続けている人は、当初は意外なほど投資額は少なく、時間をかけて投資額を増やしている人が多いです。

新社会人の場合は、仕事や貯蓄が自動でできる習慣づくりが先決ですが、いつかは投資を試してみたいという人なら、ポイント投資はほどよく自分の中での優先度を下げることができ、落ち着いた投資スタイルを醸成するための手立てになりそうです。

風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。最新刊「ほったらかしでもなぜか貯まる!【なぜたま!】」(主婦の友社)など著書・監修書籍も多数。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/

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