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小栗旬さん 若手俳優に発揮するリーダーシップのワケ

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NIKKEI STYLE

テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」(テレビ東京系)が、先日放送されました。プロデューサーである田淵俊彦氏はザ・テレビジョンのインタビューで、「小栗さんそのものが天羽賢治でしかなかった。現場を引っ張っていく力はすごい」と、主役の賢治を演じた小栗旬さんについて評していました。小栗さんは若手俳優陣のリーダー的存在としても有名です。その姿勢とドラマで演じる役柄がオーバーラップしていたように思います。

リーダーとして現場を引っ張る力

ドラマは、山崎豊子さんの「二つの祖国」を民放で初めて映像化したもので、第2次世界大戦前・中・後の日本と米国を舞台に、激動の時代を生き抜いた日系アメリカ人二世たちの人生を描いた物語です。賢治は自らのアイデンティティーに悩みながらも、日系アメリカ人としての誇りを失わずに、人としての正義を通す一貫性のある人物であり、上司や同僚、部下などから常に慕われています。

英語でのセリフも多い作品であるため、小栗さんは足かけ2年くらいにわたり、英語を練習していたそうで、その姿勢を見た共演者たちも必死で英語力を高めていったとのこと。やはり、座長・リーダーの姿勢はチーム全体の意気込みを形成するようです。

小栗さんは、今から9年前の27歳のときに初監督した映画『シュアリー・サムデイ』の完成報告会見の場で、「僕の『いつか、きっと』は俳優のユニオンを作ることです。俳優が自分の意見を持って、自分で責任を持って活動していくという環境ができればいいと思っています」と、俳優組合構想について表明しています。

小栗さんの目標は、ハリウッドにある『SAG-AFTRA』という映画俳優や芸能人の労働組合の日本版とのこと。旧態依然とした日本の芸能マネジメントシステムを変え、後輩たちのためにも俳優たちの権利が守られる組合を作りたいというのが、根底にあるようです。

様々な現実があるなかで、この構想はまだ実現していませんが、小栗さんは常に問題意識として持ち続けていることを多くのインタビューのなかで明かしています。

こうした一貫性のある姿勢は、今回のドラマの主人公・賢治とも重なりますし、常に妥協をしない俳優・小栗旬の魅力を生み、周囲から若手俳優のリーダーとして信頼されることにつながっているのでしょう。

リーダーとして認められるには?

若手のビジネスパーソンが周囲から信頼を得ることはとても難しいことです。リーダーとして認めてもらうには、その人自身の人柄や仕事ぶりを通して、周囲から認めてもらうしかないからです。組織においても、小栗さんのような信頼を得るためには、まずは努力を続けながら実力をつけ、自身を律して結果を出す必要があります。

そして、その姿を見て慕ってくる人たちをしっかりと受け入れ、後輩に迷いがあれば、自身の経験をふまえながら相手の立場に立って相談にのったり、力になったりすることをいとわない姿勢が必要とされます。

小栗さんで強く印象に残っているのがウエンツ瑛士さんがレギュラー出演していた「火曜サプライズ」(日本テレビ系)にゲスト出演したときのエピソードです。芸能活動を休止し、英国に留学するという大きな決断を下したウエンツ瑛士さんとの会話で、小栗さんは『俺は新しいことにチャレンジすることがすごい苦手なの。臆病者で小心者だから。だからこそウエンツが今回挑戦するというのは俺からすると超パワーになる』と、エールを送っていました。

一方、ウエンツさんが明かしたのは、小栗さんから「せっかくそういう顔をしているのに何で海外で挑戦しないの?」と言われたこと。自身のキャリア構築に大きな影響を与えたそうです。小栗さんによる、心底、相手の立場に立ったアドバイスがウエンツさんの胸に熱く響いたのだと思います。相手の立場に立つことのできる先輩や上司の言葉は、必ず後輩や部下に響くものです。

チャレンジする姿勢を見せ続けることの大切さ

同時に小栗さんは、自身の消えることのないチャレンジ精神についても明かしていました。小栗さんは、『35歳のおっさんが何言ってんだと思われるかもしれないけど、俺も、もっとチャンスあると思っている』と語り、『留学から帰ってきたときまで火曜サプライズが続いてたら、2人で全編英語で話そうぜ』と、ウエンツさんに約束していました。小栗さんは2020年に公開されるハリウッドの映画作品に出演することが決まっています。

人気・実力共にすでにトップクラスにある今の地位に甘んじることなく、まだまだ自分自身を磨くことを怠らない上昇志向と夢を持ち続けていることが、後輩や仲間がついてくるゆえんであると言えるのかもしれません。それは我々にとっても指針となります。

新年度がスタート、そして平成から新たな元号へと代わる時期を迎えますが、周囲の信頼を裏切ることのない一貫性のある姿勢を維持しつつ、新たなスタートを切りたいものです。

鈴木ともみ
 経済キャスター、ファイナンシャル・プランナー。日本記者クラブ会員。多様性キャリア研究所副所長。テレビ、ラジオ、各種シンポジウムへの出演のほか、雑誌やWeb(ニュースサイト)にてコラムを連載。主な著書に『デフレ脳からインフレ脳へ』(集英社刊)。株式市況番組『東京マーケットワイド』(東京MX・三重TV・ストックボイス)キャスターとしても活動中。

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