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「だまされる人」は何度も被害に 投資詐欺の最新手口 弁護士 志賀剛一

2019/3/28

写真はイメージ=PIXTA
Case:53 友人から勧誘され、「元本保証で高配当」をうたう事業に投資しました。多少、うさん臭い感じがして最初は少額で始めましたが、すぐに配当があったので安心して投資額を増やしました。ところが、返済が滞り始め、ついに連絡がつかなくなりました。老後のためにためていた大切なお金で、直ちに全額返してほしいのですが、どうしたらよいでしょうか。

■「よくわからない権利」への投資話が増加

これはいわゆる投資詐欺の一種ではないかと思われます。残念ながら、出資したお金は返ってこない可能性が高いでしょう。

投資詐欺はいつの時代にも手を変え品を変え、人々のお金を吸い上げようとしています。超低金利が長く続き、銀行に預けていても資産が増えない今の時代、高配当は魅力的に映るでしょうが、世の中、うまい話は絶対にありません。

3月、マレーシア企業が運営する会員制の交流サイト(SNS)の広告権を買えば電子クーポンを得られ、資産を増やせると虚偽の説明をしたとして主催者が逮捕されました。

また、2月には1口100万円の入会で月利3%を約束して資金を集めていた「KING」を自称する事実上の主催者らが逮捕されています。

報道によると、いずれもセミナー会場での派手なパフォーマンスで、人とカネを集める「劇場型」詐欺とみられているようです。SNS広告権はスキームの不明確な「よくわからない権利」への投資話であり、「KING」のケースに至っては、各報道をみても何に対する投資をうたっていたのかすらわかりません。

投資詐欺といえば、未公開株や社債が「定番」でしたが、SNSの広告権のように、最近は「え? そんな権利があるの?」と思うような「よくわからない権利」への投資話をツールに用いるケースが増えてきています。

■典型的な手口「ポンジ・スキーム」

ツールは変われど、最初に配当を出して安心させるのは「ポンジ・スキーム」と呼ばれる典型的な投資詐欺の手口です。

ポンジ・スキームとは、出資してもらった資金について実際には運用をしていないにもかかわらず、別の出資者から新たに集めたお金を「配当金」と偽って交付し、あたかも資金が運用され、配当されているかのように装うやり方です。

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