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投信の運用成績 「インデックス型優位」の常識は疑え QUICK資産運用研究所 北澤千秋

2019/3/27

投資家にとって「アクティブ型は選ぶのが面倒だから日経平均連動型」というのは現実的な選択法だ。しかし、インデックス型を上回る好成績を上げているファンドが数多くあり、その中から特色のある投信を選べるという事実は、きちんと押さえておきたい。

■二元論で見過ごされる投資機会

では、日本株以外の資産で運用する投信はどうだろう。複数国に投資する(グローバル型)先進国株式型と債券型、新興国の株式型と債券型(いずれも為替ヘッジなし)についても同じように調べてみた(表B)。

5年リターンの平均で見て、日本株投信のようにアクティブ型の成績がインデックス型を上回るという「常識」外れの結果になったのは、新興国債券型だった。日本の中小型株式と同様に銘柄選択の巧拙がはっきりと表れる市場なのか、指数に問題があるのかはわからないが、この資産については単純に「インデックス型なら安心」というわけにはいかないようだ。

一方、他の3分類は「インデックス型優位」という常識通りの結果となった。さらにインデックス型の平均を一つのファンドと見なした場合のアクティブ型の中での順位を調べてみると、先進国株式では204本中101位、先進国債券では126本中30位、新興国株式では39本中11位だった。

このうち、新興国株式ではインデックス型平均を上回る成績を上げていたアクティブ型もあるが、その大半はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の4カ国を投資対象とするファンド。幅広い国に投資するタイプなら、あまり迷わずインデックス型を選んでおけば無難なようだ。これに対して、先進国の株式に投資するタイプでは実績を上げてきたアクティブ型も多く、インデックス以外の選択肢は広い。

「インデックスか、アクティブか」という区分けだけの投信選びでは、様々な投資機会を見逃してしまう面がある。単純な二元論はそろそろやめて、どんな分析・情報が投資家にとって有用なのか、議論を一歩先に進めるべきだろう。

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