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投信の運用成績 「インデックス型優位」の常識は疑え QUICK資産運用研究所 北澤千秋

2019/3/27

写真はイメージ=123RF

ファンドマネジャーが運用するアクティブ型投資信託の大半は、リターンが指数連動のインデックス型に劣後する――。今やすっかり定着した感がある、投信の運用成績を巡る「常識」だ。しかし、投資対象とする資産によってはこの常識が通じないケースがあるし、インデックス型はどの指数に連動するかによって運用成績が大きく違ってくる。「アクティブかインデックスか」という単純な議論では見過ごしてしまう問題は多く、投資家は両タイプの特色を理解した上で使い分けた方がいい。

■日本株投信、アクティブ型が健闘

インデックス型投信は保有コスト(信託報酬)が安く、透明性が高い金融商品だ。長期保有するなら信託報酬は安いほど有利だし、基準価格が下がればそれは相場のせいなので、投資家の納得性も高い。

一方で、投信のリターンは信託報酬を控除した後の数字なので、保有コストが少々高くても長期にわたって好成績を上げているファンドなら、批判するには値しない。インデックス型か、アクティブ型かの二元論で投信を評価するのは少々乱暴で、もう少し丁寧な分析が必要になる。

表Aは日本株に投資する追加型株式投信(運用期間5年以上、上場投資信託=ETF=、ラップ・SMA=セパレートリー・マネージド・アカウント=専用、ブルベア型、通貨選択型、財形型を除く)について、インデックス型とアクティブ型別に運用成績をまとめたもの。結果は「常識」に反して5年、10年のリターンはアクティブ型がインデックス型を上回っていた。

アクティブ型の中でも特にリターンが高かったのは、銘柄選別の眼力が成果を大きく左右する中小型株投信だった。日本の中小型株市場がそれだけ非効率なのか、運用会社が母国市場で優位性を発揮できたのかは定かでないが、インデックス型の3倍近い信託報酬を取りながら長期で成果を上げてきた。

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