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靴も下着もジェンダーフリー オシャレの固定観念崩す

2019/3/31

有楽町マルイの期間限定売り場「ジェンダーフリーハウス」

ジェンダーフリー、ジェンダーレス、ユニセックス……。男女の性差の区別や垣根を越えたおしゃれの新たなトレンドが身近な場面にジワリと広がっている。個性重視や価値観、ライフスタイルの多様化がこうした動きをけん引する。ファッション消費を何とかテコ入れしたいメーカーや流通業者側の狙いも背景にはあるようだ。

■サイズやデザインが多様化

丸井グループは有楽町マルイ(東京・千代田)8階に「ジェンダーフリーハウス」という特設売り場を2月16日~3月3日の期間限定で開いた。男性向け、女性向けと一切区別せず、サイズやデザインで多様性を持たせた衣類や服飾品をそろえたのが特徴だ。

まず目に付いたのが幅広いサイズ展開を打ち出した靴コーナーだ。パンプス(4990~1万800円)で19.5~27センチ、ビジネスシューズ(7900~1万7800円)で22.5~30センチと「通常よりも大きなパンプス、小さなビジネスシューズまで取りそろえた」(岸慶人・プロジェクト担当リーダー)。

パターンオーダーのビジネススーツ(約4万~十数万円)もサイズやデザイン、色などで通常よりも幅広い選択肢を持たせて対応。性的少数者(LGBT)にとって大きな悩みであるサイズやデザインの問題を解消する試みだ。

特設会場ではトランスジェンダーモデルの西原さつきさんが着こなしを指導するイベントも実施。「東北や関西、四国から来店するお客さんもいた」(岸さん)

紳士服売り場には女性が着用可能なユニセックスの下着も(西武池袋本店)

百貨店の通常の売り場でも男女の性差の垣根は徐々に低くなりつつある。西武池袋本店では1月末から、5階の紳士服売り場で「ユニセックス」と掲げた女性も使える商品の取り扱いを本格的に始めた。

「紳士服売り場の来店客は6割以上が女性。妻による代理購入などが多いのは分かっていたが、それなら紳士服売り場に女性も使える商品を置けば、お客さんに便利だし、購買意欲も刺激できると考えた」(メンズスーツ&パーツゾーン店長の細田淳さん)

「女性でも着用可能なユニセックス」「ユニセックスで着られます」などと表記し、スポーツ衣料やボクサーパンツ、革小物、ハンカチ類の売り場で女性も使える商品を売り出したところ、夫婦やカップルがペアで買う例が増えたという。最近は女性が大きめな衣類を着るオーバーサイズが流行しており、女性客があえて男性向け商品を買うケースも目立つようだ。アパレル不況が長引く中、売り場を活性化したい思惑もにじむ。

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