エンタメ!

裏読みWAVE

CMが結んだ松田優作・翔太親子との縁 マンダム社長 編集委員 小林明

2019/3/29

数々のヒットCMの制作を見守ってきたマンダムの西村元延社長

チャールズ・ブロンソン、萩原健一、松田優作、吉田栄作、本木雅弘、木村拓哉……。各時代のビッグタレントを起用してヒットCMを生み出してきたマンダム。そんな数々の制作現場を見守ってきた西村元延社長にとって、CMはトレンドを世の中に発信する手段であり、出演をきっかけに生まれた松田優作さんとの交流など忘れられない様々な思い出が詰まっているという。インタビューの内容を前半・後半に分けて掲載する。

■ブロンソンのCMでV字回復、言葉で消費を刺激

――米人気俳優チャールズ・ブロンソンが顎をなでながら「う~ん、マンダム」とつぶやくCMが大ヒットしたのは1970年でした。

チャールズ・ブロンソンが登場した「マンダム」のCMが大ヒット(ジェリー・ウォレスの名曲「男の世界」のレコードジャケット)

「父が経営していたマンダムに私が入社するのが77年ですから、私がまだ学生だったころのCMです。当時、戦前からの主力商品だった固形整髪料『丹頂チック』『丹頂ポマード』が海外の液体整髪料や競合メーカーの男性化粧品にシェアを奪われ、会社の経営は危機的状況に陥っていました。そこで起死回生を狙って発売した新製品『マンダム』を世に広めたのがブロンソンさんのCM。思い切って年商の3分の1もの宣伝・販売促進費を投じたかいもあり、CMも新商品も大当たり。業績がV字回復するきっかけになりました」

――翌年に社名も「マンダム」になります。

「1927年創業の我が社の社名はもともと『金鶴香水』で、『一滴、二滴、三滴、素敵(すてき)』というキャッチコピーで知られていた。これは当時の感覚で考えても、相当にしゃれたCMだったと思います。簡潔な言葉で消費者のイマジネーションをかき立て、会社や商品のイメージを広げ、新たなトレンドを生み出す。そんなCM作りに取り組んできたのが当社の歴史です」

■「飲みに行こうか」、食事会後に優作さんから誘い

――数多くの人気タレントをCMに起用してきましたが、最も思い出深いのは誰ですか。

「どなたも印象深いですし、それぞれ大変にお世話になってきましたが、やはり同世代だった松田優作さんとの付き合いが最も深いですね。優作さんは私よりも1学年上。男としての生きざまがじかに伝わってくるような迫力のある人でした。亡くなった後も、次男の松田翔太さんにCMに出演してもらうなど、松田親子には不思議な縁を感じます」

エンタメ! 新着記事

ALL CHANNEL