出世ナビ

人事に聞く

GAFAに人材流出防げ NTTコムの新キャリアパス NTTコミュニケーションズの山本恭子ヒューマンリソース部長

2019/3/27

■「幅広い仕事のなかに成長の機会」とアピール

「これまでも『スペシャリスト社員制度』という制度はありました。ただ、雇用形態を変えなくてはならずハードルが高かった。もっと利用しやすい制度に変え、若い社員も使えるようにします。年俸制に近い考え方なので、成果が期待に届かなかったり、スキルを生かせるポストがなかったりした場合、給与水準が下がる可能性があります。現在、組合に説明しているところです」

配属先を明示できないと「御社には行きません」と言われることも

――ほかにも対策が?

「いきたい部署に自分を売り込める社内FA(フリーエージェント)制度も19年度からやろうと思っています。これまでは募集するポストがあったら社員が手を挙げるという仕組みでしたが、ポストの有無にかかわらず手を挙げられる仕組みにする予定です」

――採用も変わる可能性がありますか。

「技術職として採用する場合、『どの部署に配属されるかはわかりません』と言ってきました。ところが、それだと『じゃあ御社には行きません』といわれてしまうケースも多くて。採用の環境の変化を感じます。だからこそ、色々な経験ができるのが当社のよさだと伝えていかなければならないと思っています」

「『スペシャリスト採用』のような仕組みがあってもいいのかもしれませんが、現実には3年ぐらいたってから選べるようにする方がいいかなと思っています。待遇にも関わることですから」

■「課長が忙しすぎる」 若手育成のネックに

――若手の離職防止には、上司の役割も大きいです。

「部下の一人ひとりと向き合ってもらうのが第一歩です。きちんと相談に乗るとか、やりがいをきちんと聞き取るとか、そういう姿勢だけでも全然違ってくるんですが、それが本当に難しいと痛感しています」

「原因のひとつは課長クラスが忙しすぎることです。働き方改革の流れがあって、部下を早く帰宅させないといけない。そのために部下が残した仕事を課長が引き取るというようなことが起きています。課長の働きの半分くらいは部下の育成にあててもらいたいのですが、なかなか難しいです。育て方を教えるのはもちろんですが、その前に負担を減らそうとしています」

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL