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折り畳みスマホで人気上昇? 超縦長画面の意外な魅力 西田宗千佳のデジタル未来図

2019/3/26

ソニーモバイルの2019年フラッグシップモデル「Xperia 1」。縦横比21:9の6.5型4Kの有機ELディスプレーを採用。横幅は72mmで、同じ6.5型ディスプレーを使うiPhone XS Maxよりも横幅が3mm以上小さい

2019年2月にスペイン・バルセロナで開催された「MWC19バルセロナ」で相次いで画面を二つ折りにできる折り畳み型のスマートフォン(スマホ)が登場した。だが、二つ折りスマホの普及はそれほど容易ではない。その一方で、二つ折りに付随する形で注目を集めそうなのが画面の縦横比率が「21:9」という超縦長の機種だ。

■意外な伏兵「21:9」スマホ

二つ折りスマホの画面は広げた状態でやや縦長の長方形になる。二つに折って片手で持つ場合、その縦横比は今のスマホより縦に長い、21:9に近いものになる。現在のスマホは、ミドルクラス以下は16:9、ハイエンドは18:9前後の縦横比を採用しているが、21:9はそれよりもさらに「縦長」だ。

一見使いづらそうに思えるが、意外や意外、そうでもない。たしかに縦方向には長くなるので、片手で持ったときに、端から端まで親指は届かない。だが、狭額縁化の恩恵から、スマホ自体の横幅は狭くなっているため、片手で持つのは楽になる。

そんな「21:9」にこだわったのがソニーモバイルコミュニケーションズだ。同社はフラッグシップモデル「Xperia 1」をはじめとした2019年の新モデルでは、二つ折りでなく「21:9」のディスプレーを全面採用している。

ソニーモバイルのミドルクラス機「Xperia 10 Plus」。こちらも21:9のディスプレーを採用

長時間実機を持って操作できたが、第一印象は「長い」と思ったものの、慣れてしまうと意外と悪くない。片手だけで操作するのは難しかったが、持ちやすさは縦横比16:9の大画面スマホよりもいい。

とはいえ、ソニーモバイルは持ちやすさのために21:9の採用を決めたわけではない。同社で商品企画を統括する商品企画部門部門長の田嶋知一氏は、「18:9などの縦横比は、弊社も採用例があるがどうにも落ち着かなかった。コンテンツを楽しむなら、映画で採用されている21:9か16:9。ならば21:9にしよう、と思い切った」と経緯を説明する。

21:9は映画で多用されている画面比に近い。16:9よりも画面の無駄が少なくなり、視聴にはより適切な画面サイズだ。ゲームなどでも、視界が横方向に広くなって有利になる。ソニーモバイルのいう「コンテンツ重視」とは、そうした部分を指す。

今のところ21:9を直接採用したのはソニーモバイルだけで、アプリなどの21:9画面への最適化がどれだけ進むか、未知数なところが難点だ。だが二つ折りスマホの「片手持ちモード」も21:9なので、意外とアプリは増えやすいかもしれない。

そう考えると、今年広がるのは二つ折りよりも「21:9」……という可能性もありそうだ。

■二つ折りスマホの将来性は…

では、注目の二つ折りスマホはこれから普及していくのだろうか。

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