老後資産形成を自らデザインする時代 DCは強い味方企業・個人年金をマネーハック(4)

写真はイメージ=123RF
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今月のマネーハックは「企業年金・個人年金」というテーマでした。最後の今回は企業年金と個人年金がシームレスにつながる新時代のマネープランについて考えます。

今まで、企業年金と個人年金は別々のものとして理解されてきました。会社が運営しその社員が対象となる企業年金と、個人が任意に金融機関と契約する個人年金の器は、相いれないものと見なされてきたからです。

DCは企業と個人の壁を取り払う画期的制度

しかし、2001年10月に確定拠出年金法が施行されたことで、そうした状況に終止符が打たれました。確定拠出年金(DC)は企業が運営する企業型DCと、金融機関各社が詳細を設定し個人が任意で加入する個人型DC(iDeCo)が最初からシームレスなものとして制度設計されていたからです。

企業型DCに加入していた会社員が転退職したら、転職先の企業型DCかiDeCoに必ず資産を引き継がなければなりません。他社の企業年金の資産を自社には持ち込んでほしくないと企業が思っても受け入れ拒否できない仕組みです。当時、これは画期的なアプローチでした。

これにより、企業と個人の老後資産形成の間の壁が取り払われることになりました。

そしてまた、会社員と自営業者の間の壁もiDeCoにより取り払われました。自営業者のみをターゲットとしていた国民年金基金を取り扱う国民年金基金連合会は、会社員のiDeCoについても取り扱うことになり、カバーする対象者は倍増しました。

企業型のマッチング拠出は会社と個人の資産を一元化

企業型DCは会社の負担する掛け金のみで積み上げられる仕組みでスタートしましたが、12年に法改正が行われ、社員が任意で自分の給与から上乗せを行うことができるようになりました。いわゆるマッチング拠出です。

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