スナック菓子などの超加工食品 がんリスク高める?

日経Gooday

正解は、(1)ホントです。

超加工食品を多く食べる人ほどがんのリスクは上昇

「超加工食品」は、「砂糖や塩、油脂を多く含み、保存料などが添加されており、きっちり包装されて日持ちも良い食品」のことで、ウルトラ加工食品(ultra-processed foods)とも呼ばれます。

食品を加工の目的と程度に基づいて分類する「NOVA分類」によると、超加工食品には、大量生産され包装されたパンやスナック菓子、炭酸飲料や加糖飲料、インスタントラーメンや即席スープ、冷凍食品、常温保存可能な加工食品などが該当します(下表参照)。

超加工食品の多くは、脂肪、飽和脂肪酸、砂糖、塩を多く含み、食物繊維とビタミンの含有量は少ない上に、加熱により発がん性物質が生成される成分も含んでいます。また、食品に直接触れる包装材料にも、発がん性のある物質や内分泌かく乱物質などが含まれている場合があります。実験動物や細胞モデルを用いた研究で発がん性が示されているために、ヒトに対する安全性が現在も議論されている添加物を含む食品も存在します。

このような理由から、超加工食品が、いくつかの疾患、特にがんのリスクを上昇させるのではないかという懸念が高まっていました。

そこで、フランス国立保健医学研究所(INSERM)の研究者らは、フランス在住の約10万5000人の超加工食品の摂取量と、その後5年間のがん(あらゆるがん、乳がん、前立腺がん、大腸がん)の発症状況を調べ、2018年に論文を発表しました[注1]。これによると、摂取した食物の総量に占める超加工食品の量の割合が10ポイント増加(例えば10%から20%に増加)するごとに、がんのリスクが12%高まることが分かりました。

前立腺がん、大腸がんについては、超加工食品の摂取レベルとがんのリスクの間に統計学的に有意な関係は見られませんでしたが、乳がんのリスクは、超加工食品の割合が10ポイント増加するごとに11%上昇していました。特に閉経後の乳がんの増加が見られました。

先進国では、超加工食品の摂取が急速に増えています。「食品加工のどのような面ががんのリスクに影響を及ぼすのかを調べる必要がある」と研究者たちは述べています。私たちの食卓に身近な超加工食品ですが、摂りすぎには注意した方がよさそうです。

[注1]Fiolet T, et al. BMJ. 2018 Feb 14;360:k322. doi: 10.1136/bmj.k322.

[日経Gooday2019年3月18日付記事を再構成]

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