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津田大介のMONOサーチ

スマホで撮るだけ 津田大介が見た服採寸アプリの実力

2019/4/4

その結果、全ての部位が誤差1cm以内に収まっていた。中には、誤差なしという部位もあるほど正確だった。これまで、様々な人種や体形の被験者を約800名撮影してAIに学習させ、精度を高めてきたという。

メジャーで採寸すると、全ての部位が誤差1cm以内に収まった

■日本の工場に泊まり込んで製造工程を短縮

Original Inc.は15年設立の米カリフォルニア州サンフランシスコに本社を構えるアパレルベンチャー。同社が手掛けるオンラインによるオーダーメードシャツ・ビジネスについて、コー氏は「Original Stitchは、かつてビル・ゲイツがパソコンをすべての家庭に普及させたいと思ったように、『すべてのクローゼットにカスタムシャツを』というビジョンを持っています」と語る。「現在のファッション業界は、ファストファッションが主流で、多くの人がS、M、Lの既製品を手にしています。しかし、オーダー品をより手軽に作れるようにすることで、ファッション業界にマス・カスタマイゼーションの革命を起こせると考えています」

オーダーメードのコストを抑え納期を短縮するため、工場に泊まり込んで製造工程を改善したこともあるという

現在、世界28カ国でサービスを展開している同社だが、面白いのはOriginal Stitchのシャツを作っている工場が、長野県にある「フレックスジャパン」「山喜」という2社だということだ。もともと日本が好きだったと話すジン・コーCEOだが、米国でスタートした企業が、なぜ日本の工場でシャツを作ることにしたのだろう。

「日本に決める前は、アジアの国々を見て回りましたが、全て大量生産に特化した工場でした。一方、今回契約したフレックスジャパンや山喜は、オーダーメードを作るプロセスや設備、高い技術を備えており、安心して任せることができると考えたのです。また、工場で働いている職人の高いパッション(情熱)を感じて、日本で作ることに決めました」

とはいえ、Original Stitchが考える納期は注文から10日前後。一般的に1カ月程度かかるオーダー品よりかなり早い。オーダーメード品を低価格・短納期で届けるために、シャツを作る工場と協力しながら製造工程を見直して効率化・自動化を進めたという。

「製造工程を効率化するため、工場長に連絡をして『2週間泊まり込みで、オーダーシャツを作るすべての工程を見たい』と依頼したのです。その間は、朝から夜までスタッフと同じ生活をして食事も共にしました」

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