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水ぬるむ北総の小江戸 歴史的町並みを巡る千葉・佐原

水津陽子のちょっとディープ旅

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NIKKEI STYLE

江戸時代に水運で栄え、当時の面影を残す千葉・佐原。新緑が美しい柳越しに水上から眺める歴史的町並みは情緒もひときわです。神秘的な香取神宮もほど近く、これからの季節は美しい花が咲きそろうスポットも魅力です。

◇  ◇  ◇

「江戸優(まさ)り」「北総の小江戸」などと称される佐原の町並みは、たびたびドラマやCMの舞台となっています。小野川や香取街道沿いには築100年を超える商家など、40以上の歴史的建造物が健在。関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選定され、多くが昔からの家業を引き継いで今も営業を続けているそうです。

美しい町並みを川面に映す小野川には観光船が運航しており、30分ほどかけて船上からゆったりと景色を楽しめます。歴史的町並みが続く約700メートルの石畳の道の両側には、日本地図を初めてつくったことで知られる伊能忠敬の旧居や伊能忠敬記念館、その間をつなぐじゃあじゃあ橋(樋橋)や開運橋、忠敬橋など、趣の異なる古い橋を見ることができます。

忠敬が30年あまりを過ごした国史跡の旧居には、醸造業などを営んでいた伊能家の土蔵造りの店舗や書院、蔵などが残っており、母屋は忠敬自身が設計したものといわれています。忠敬橋のたもと、代々荒物や雑貨などを商ってきた中村屋商店の一画には、18年3月にオープンした佐原商家町ホテル NIPPONIAのフロントとレストランがあります。

実はここ、小野川沿いに残る古民家を改装したホテルで、中にはペットと泊まれる客室や、最大84平方メートルのドッグガーデンも備えます。レストランはカフェとしても利用可能です。

江戸時代からしょうゆの醸造をしていた「正上」は、焼きはまぐりやワカサギのいかだ焼きなど、つくだ煮の老舗としても知られています。対岸には、佐原では珍しい大規模な総二階建ての「旧油惣商店」、オープンテラスが人気のカフェ「ワーズワース」もあります。

歴史的町並みは忠敬橋の左右にも広がります。黒塗り土蔵造の店蔵の形式を伝える「正文堂」は重厚な構えで、昇り龍、降り龍を配した看板の文字は明治三筆の一人によるもの。天明2年(1782)創業のそば屋「小堀屋本店」には、そば作りの秘伝書が残るとか。明治の西洋建築の流れをくむ、レンガを積み上げて建てられた「三菱館」など洋館も見ることができます。

お酒好きが見逃せないのが2つの酒蔵、天和年間創業の「馬場本店酒造」と、無料で蔵見学ができる「東薫酒造」周辺にはレストランやカフェ、土産物店もたくさんあります。

巨木にパワーをもらう香取神宮の森を散策

JR成田線佐原駅から路線バスで約10分のところには、全国約400の香取神社の総本社「香取神宮」があります。本殿は元禄13(1700)年に江戸幕府によって造営。国の重要文化財にも指定され、美麗な建築でも知られています。

桜の季節には「佐原のさくら祭り」でにぎわいます。朱色の二の鳥居を囲むように咲く桜、その後ろには杉の老木が折り重なる神宮の森が広がります。香取神宮の境内には樹齢千年を超える御神木や、源頼義公の祈願により三又に分かれたといわれる三本杉など、多くの神秘的な巨木があり、その神々しいパワーに圧倒されます。

玉砂利の表参道には桜や楓が植えられ、道の両側には大きな灯籠が整然と並びます。神池を越えた先には総門、その先には本殿同様元禄13年に造営された美しい楼門、本殿の屋根はひわだぶき。手前の拝殿を含め、黒の漆塗りを基調として極彩色を取り入れた装いです。

裏手には「鹿苑」、旧参道から奥宮へ行く途中には、地震を起こす大ナマズを抑えるため地中深くまで差し込んでいるとされる「要石」、宝物館では国宝の海獣葡萄鏡も見られます。

バス停から二の鳥居までの間には参道商店会があり、食事や休憩、買い物などを。時間があれば、利根川沿いの鳥居河岸(津宮浜鳥居)も見てみたいところ。ここは香取神宮の御祭神である経津主大神が上陸されたと伝えられ、往昔の表参道口で大鳥居があります。

40の商家が「お宝」や庭園を公開

佐原では、商家自慢のお宝を来訪者に見てもらう「佐原まちぐるみ博物館」を佐原おかみさん会が運営しています。ひなめぐりやお正月、竹灯りなど、季節の企画展も魅力。4月から5月は「佐原五月人形めぐり」が開催されます。

現在、市街地に点在する商家など40館が参加。それぞれの家に代々伝わる調度品や歴史ある蔵のたたずまい、庭園などを見て楽しめます。ひな人形や五月人形の中には江戸や明治時代の品々もあるとか。「佐原まちぐるみ博物館」と書かれた小さな木製看板が目印です。

「水郷佐原あやめパーク」ではこれからの季節、長さ70メートルの藤棚や、約300種と日本一の品種を誇るハス、400品種150万本のハナショウブが一面を覆う紫のじゅうたんなど、時期の花が見ごろとなります。

佐原へのアクセスは、成田からJR成田線で佐原駅まで30分ほど、歴史的町並みがある中心街へは駅から徒歩10分。JR東京駅から高速バスで佐原駅まで85分、香取神宮まで75分ほどです。バス会社によってルートが異なるため、詳細は運行会社などで確認ください。

※佐原駅と香取神宮間を運行する路線バスは両替できない便があります。あらかじめ小銭を用意してご利用ください。

[イベント情報]
佐原五月人形めぐり:4月13日~5月12日
水郷佐原あやめパーク「観藤会」:4月27日~5月6日
水津陽子
 合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。

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