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ビジネス英語・今日の一場面

ずっと話し合うつもり? 「まで=until」の勘違い デイビッド・セイン「間違えやすい英語」(61)before

2019/3/21

言葉の使い方を間違えて相手に誤解されてしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんが、日本人が間違えやすい英語の使い方を解説します。今回は、とりわけ誤用の多い「~まで」という時間の表現について見てみましょう。

◇  ◇  ◇

勉強するときはいつも完全を目指す。しかし会話をするときは通じることを目指す。これが英会話には必要なポイントです。相手を前にして英語を話すときは、完璧な英語でなくても構いません。間違いがあってもいいのです。フレンドリーに笑顔で話せば、不完全さは補われます。間違いを恐れず英語を話しましょう。そして勉強するときは完全を目指しましょう。

ヒロシたちのいる部署では、ある事業の予算について話し合う必要がありました。12時からほかの約束が入っていたヒロシは、それまでに話し合いをしないといけない、と英語で言ったつもりです。ところが、それを聞いた同僚のナンシーは何やら驚いた様子。ちょっとした単語の使い方ひとつで、異なる意味が伝わってしまったようなのですが……。

それはこんな会話でした。

Nancy: When should we talk about the budget?
Hiroshi: We need to talk about it until 12:00.
Nancy: But it's 9:00! You want to talk about it for three hours??
Hiroshi: What?!

日本語に訳すと、このようになります。

ナンシー:予算の件は、いつ話し合ったらいいかしら?
ヒロシ:12時までずっと話し合わないといけないよ。
ナンシー:でも、まだ9時よ! 3時間も話していたいの??
ヒロシ:ええっ!?

一般にuntilは日本語で「~まで」と訳されますが、大切なのは、untilには「ずっと」のニュアンスがあることです。つまり、ある時点までその行いをし続けなければならない、という縛りの存在を見逃してはいけないのです。たとえば、work from 9:00 until 5:00と言えば、9時から5時まで「ずっと」働くということですので、5時前に仕事を終えることはできません。

また、もしこのuntilを否定語とともに用いるなら、その時まで「ずっと~しない」状態が続くことを意味します。

I didn't get home until midnight yesterday. きのうは真夜中になるまでずっと帰宅しなかった(=きのうは真夜中になってようやく帰宅した)

先ほどの会話では、ヒロシは約束のある12時までに話し合いを終了させたかったのですが、期せずして「12時まで話し合いをし続ける必要がある」と述べてしまい、ナンシーをびっくりさせたのでした。

では、どう言えばよかったのでしょうか?

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