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目指すは孫さん流「伝わる英語」 元秘書の習得術とは トライオンの三木雄信社長に聞く

2019/3/21

一方で、話す際の発音の訓練には力を入れていないと認める。「孫さんの英語はなまっているけど通じる(笑)。発音が正確でなくてもアクセントとリズムが合っているからだ」。例えば、プログラムという言葉。日本語だと5拍だが、英語なら2拍。ここを間違えなければ、ネーティブには通じるという。「ちなみに孫さんが使う英語は、ほとんど中学で習う範囲。難しい言葉は使っていない」そうだ。

■コンサルタントには共感力を求める

学習効果は毎月1回、オンラインの英語力判定テスト「VERSANT」で測定。結果に基づき、コンサルタントがタイミングをみて学習方法の変更や助言をする。

ネーティブ講師は150人、コンサルタントは50人いる。講師は英語を教えた経験があると同時に、ビジネスの経験も重視する。「大半の生徒が社会人のため、レッスンで話題が合うように」との配慮からだ。

面白いのはコンサルタントの条件。日本の学校で英語教育を受けたことのあるバイリンガルを採用している。「帰国子女だと、日本人がなぜ英会話が苦手なのか理解するのが難しく、生徒に共感しにくくなるから」というのが理由だ。

生徒は毎日、自分が何をどれだけ学習したか、コンサルタントにメールで報告する。さらに2週間に1回は面談も実施し、習熟度を確認し合う。講師に対する不満や、なかなか上達しないといった不安や悩みの相談も受ける。だからこそ、コンサルタントと講師には共感能力が求められるわけだ。

料金は1年で約136万円(一括払い)プラス入会金5万円。コンサルタントが付く分、一般の英会話よりは割高だという。事業を開始して3年余りで累計1700人がプログラムを修了し、VERSANTでも「話せる」レベルの実績を積み上げている。現在は1300人が在籍中。同社の18年11月期の売上高は14億円と年々増えている。現在は社会人向けが中心だが、今後はもっと幅広い年代に対象を広げたい意向だ。

まず明確な目標を定め、必要な施策を絞り込み、定期的に進捗度をチェックする。三木氏も指摘するように、プロジェクト管理の手法は語学学習にマッチするようだ。学び続ける意欲が求められる人生100年時代。語学に限らず、さまざまな学びの場で応用できそうだ。

(村上憲一)

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