目指すは孫さん流「伝わる英語」 元秘書の習得術とはトライオンの三木雄信社長に聞く

2015年に始めた英会話スクール事業「TORAIZ(トライズ)」は、三木氏が1年間のレッスンと実戦で培った学習法が柱の一つになっている。1年間の集中プログラムで自分が本当に必要とする英語力を身に付ける。

まずゴールを明確に、ムダな勉強はしない

まず明確な目標を定めることが継続の秘訣という

もう一つの柱は、専任のコンサルタントが付くこと。これは06年に創業したときの主力事業だったオンライン学習で得た教訓を生かしたものだ。「人間、一人ではなかなか続けられない」。途中でやめてしまう顧客が多く、事業は伸び悩んだ。そこで人気の高かった英会話に的を絞り、かつ同伴者を付けて継続できるようにしたのがトライズだ。

トライズでは、まず生徒がネーティブ講師と会話してレベルを診断。その後、コンサルタントと一緒に1年後にどのレベルを目指すか、ゴールを決める。例えば、医師の場合は国際的な学会で論文を発表したいのか、それとも外国人の患者を診断するためなのか、目的によって必要な英語力は異なる。「本当に必要な勉強だけをやり、余計なことはしない」

学習教材もトライズとして統一したものはない。生徒の目標に応じて、最適と思われる市販の教材を最小限に絞って活用する。そして、1年間で1000時間、1週間に20時間の学習時間を確保するための計画表をつくる。これらも英語学習に精通したコンサルタントと一緒なので、効率よく無理のない計画を立てやすくなる。

レッスンは2種類。オンラインでのネーティブ講師とのマンツーマン会話を週2回と、最大4人までのグループレッスンが週1回だ。たったこれだけかと思うが、いずれも予習復習が必要で、毎日の自習が必要になる。さらに、映画のセリフを口まねするシャドーイングやスピーキングの教材で聞く力、話す力を鍛える。

なぜ日本人は多くの英単語を知りながら、英語を聞き取れないのか。三木氏は自身の経験などから、「英語の発音と単語のスペルが結び付かないことが最大の理由」だと考えた。つまり、音声を聞き取ると同時に、意味を理解する訓練をする必要がある。「ただ単に英語を長時間、聞いて慣れればいいというものではない。その点、特に映画などのコンテンツ・シャドーイングは意味を考えながら口まねするので両方を効率よく身に付けられる」と話す。

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