鎧・装い… スーツを着る意味を考える

MEN’S EX

2019/3/21
MEN'S EX




今では当たり前となった「クールビズ」がスタートしたのは、小泉政権下の2005年のこと。時を経て2019年現在、ビジネスシーンのカジュアル化は、15年前には予想だにしなかったほどに進行した。

何度も言ってきたが、今やスーツはビジネスマンの制服(的なもの)ではない。しかし、だからこそ“スーツを着る”という行為の価値はかつてないほどに高まっている。ビジネスの場を引き締める”鎧”として。大人の遊び心を表現するための“装い”として。守るべき時は守り、攻めるべき時は攻める。スーツはビジネスマンの盾であり、矛だ。

M.E.は、創刊以来スーツと向き合ってきて今月で300号。だから、はっきりと言える。「スーツは今、最高に楽しい」と。

左:スーツ14万6000円/ガボ、タイ3万3000円/アット ヴァンヌッチ(以上エストネーション) シャツ3万9000円/ルイジ ボレッリ(バーニーズ ニューヨーク) 右:スーツ8万3000円/シップス(シップス 銀座店) シャツ3万9000円/フィナモレ(アマン) タイ1万2000円/バーニーズ ニューヨーク(バーニーズ ニューヨーク)

スーツに求めるもの、それは誠実さ

品格を纏う。

誠実に見せたかったら、何より“品”ある装いを心がけるべき。そのためには手堅くスーツスタイルの王道を行くのがいい。とはいえ常にその道のど真ん中を歩く必要はない。時には道の端ギリギリのところも攻めてみよう。そんな振れ幅が男の“格”に繋がり、さらなる信頼を勝ち得るのだ。

スーツ10万円/ブリッラ ペル イル グスト(ビームス 六本木ヒルズ) シャツ7万円/フライ(ストラスブルゴ) タイ1万4000円/ジョン コンフォート、チーフ4000円/フェアファクス(以上フェアファクスコレクティブ)

威厳と信頼の先にある色気

知性を魅せる。

なぜ彼は今日、このスーツにそのシャツとタイを合わせてきたのか? 人は意外とそんなところから、相手の知性や教養を推し量っているものだ。であれば、節度を保ったうえでしっかり時代性や自分の美意識を表現したい。徹底的に理詰めで構築したコーデは、知的な男ならではの色気も生む。

スーツ18万円/リングヂャケット マイスター(リングヂャケットマイスター 206 青山店) シャツ2万7000円/ヴィンツェンツォ ディ ルジエッロ(八木通商) タイ2万5000円/トゥモローランド(トゥモローランド) チーフ4000円/フェアファクス(フェアファクスコレクティブ) 鞄4万4000円/フルラ(フルラ ジャパン) メガネ2万7000円/メガネ & ミー(コンティニュエ)

その遊び心は大人の余裕

華やぐ。

軽妙なシャツタイの色柄合わせ、あるいはちょっとした小物使いで、スーツは上質なお洒落着へと変貌を遂げる。業界関係のパーティや女性クライアントとの会食など、いつもと同じ装いでは味気ないという場面、こうしたほんの少しの遊び心でセンスよく華やぎを表現したい。

スーツ14万5000円/タリアトーレ、タイ1万6000円/フランコ バッシ(以上ビームス 六本木ヒルズ) シャツ1万3000円/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) 靴3万8000円/ユニオンインペリアル(ユニバーサルランゲージ 渋谷店) 鞄7万9000円/フェリージ(フェリージ 青山店)
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