【PR】新人配車マンは暮らし支える物流の司令塔(3)大学生が物流の現場に密着

左から新保さん(センコー)、大和田さん(国学院大)、大塚さん(明治大)、宮本さん(ランテック)
左から新保さん(センコー)、大和田さん(国学院大)、大塚さん(明治大)、宮本さん(ランテック)

小売店の棚に並んだ多くの商品を見比べて買い物をしたり、ケーキなど見た目もきれいなスイーツを味わったりするのは消費者の楽しみの一つだ。こうした消費生活を支えているのは、小売店や菓子メーカーはもちろん、物流企業であるということはご存じでしょうか?物流大手センコーグループの飛躍の源泉である人づくりの秘密に迫る連載の最終回は、新人ながら物流の司令塔ともいえる配車業務に携わる2人の1日に大学生が密着。人々の暮らしを物流で支える配車マンの仕事ぶりを紹介する。

取材を受けた人
新保孝太さん…センコー(株)埼玉北支店加須PDセンターで車両の配車を担当
宮本恭輔さん…(株)ランテック北埼玉支店(加須PDセンター内)で冷凍・冷蔵食品の幹線配車を担当
取材をした大学生
大和田実沙さん…国学院大学文学部3年
大塚匡広さん…明治大学政治経済学部2年

90店に数万アイテム配送 買い物の楽しさ支える――センコー・新保孝太さん

大手量販店で扱う商品アイテム数は1店舗あたり数万に及ぶ。その商品配送を担当するセンターのひとつがセンコー埼玉北支店加須PDセンターだ。新人の新保孝太さんは大手全国チェーン店の関東90店舗から入る注文を120台のトラックを使って配送するための配車が仕事だ。場所も注文アイテムもばらばらなオーダーを限られたトラックを使って効率的に配送するのが腕の見せどころだ。

新人配車マンの仕事とはどのようなものなのか。大学生が取材、新保さんにその1日を話してもらった。

7時半に出社するとまず、その日の運送状況がわかる配車表を確認します。8時半ごろに、前日夜間の担当者との引き継ぎを行い、出荷の状態や残貨物をチェックします。9時ごろになると、問い合わせや連絡事項などが次々と入ってくるので、随時それに対応します。天候や道路の混雑状況に応じて配送の変更連絡があり、忙しくなることもあります。

午前の配送にメドがたつと、午後から翌日にかけての物量のチェックを行い、どこにどれだけの商品を配送し、そのためにはトラックが何台必要か、さらにどのようにトラックを回していくかなどを計画していきます。

大学生から一言
いったん配車をすれば終わりということではなく、状況に応じて随時変更も行う。刻々と変わる天候や混雑状況に目を光らせなければならない緊張感が伝わってきました。(大和田さん)
新保さんは状況変化に合わせ1日に何回も配車表を更新する
新保さんから配車表の説明を受ける大和田さんと大塚さん

午後になると関東90店舗への配送状況をチェックします。通行止めや道路の混雑で遅れるという連絡が入ったら、それを店舗に伝えたり、道路交通情報のサイトをチェックしてドライバーさんに迂回路などを指示しなければなりません。物量は日によって変わりますが、扱うアイテム数は一店舗あたり数万点に及ぶので、全体の状況をつかむのは大変です。

膨大なアイテムを店舗ごとに効率的に仕分けできるのが加須PDセンターの特徴です。食品から飲料、雑貨まであらゆるものを扱う常温倉庫は自動化された部分が多く、搬入、搬出するものを高速のコンベアで流し、巨大なバーコードリーダーであっという間に商品と配送先を読み取り、自動的に次々と分類していきます。

物流業界では、設備の面で自動化などが進んでいます。一方、配車はたとえ人工知能(AI)を使ってもうまく機能するものではありません。人間が必要な部分が残っています。先端テクノロジーと人間の力の両方が必要なことが物流業務の醍醐味の一つといえます。

配送状況は刻一刻と変化するので、1日で15回ぐらい配車表を更新しています。仕事の終わりには「ここはこうしたほうが効率が良かったな」などと反省したり、先輩から指導を受けたりしています。過去の配車表を振り返って、どのような配送を行っていたのか勉強もしています。

17時半ごろに、夜勤の担当者に引き継ぎを行い退社します。

大学生から一言
ドライバーさんたちに的確に指示をだすことは重要である半面、難しいということでした。新保さんの相手の立場に立ったコミュニケーションの取り方の工夫が勉強になりました。(大塚さん)
先輩の意見を参考にしながら配車を考える
倉庫の機能などについて質問をする学生

原材料を運ぶ先に消費者の「おいしい」笑顔――ランテック・宮本恭輔さん

スーパーやコンビニエンスストアで販売されているスイーツは質の高さで人気を集めているが、多くは工場でつくられている。そのおいしさを支えているのが冷蔵物流だ。クリームやチョコレートなどの原材料を温度管理しながら決まった時間に工場に運ぶ。適切な温度管理ができなければ、おいしいスイーツは生産できない。冷蔵物流のランテックでパンや菓子のメーカーの工場に原材料を運ぶ手配をする宮本恭輔さんの仕事の先には人々の「おいしい」という笑顔がある。その1日の仕事を説明してもらった。

9時に出社するとまずアルコールチェックをします。安全意識を高めるために、ドライバーだけでなく事務担当など全社員が対象です。その後の朝礼では、お客様の来社予定や共有すべき情報を確認します。

私たちは、冷蔵食品と冷凍食品を専門的に扱っています。商品の配送注文が毎日お客様から入ってくるので、当センターでとりまとめ、トラックで工場に運びます。私はパンや製菓に必要な原料となるチョコレートやマーガリンなどの配送手配を行っていて、東北6県を担う東北便、神奈川方面の拠点に向けた湘南便のほか、千葉便、東京都内便などを担当しています。

大学生から一言
青森などの東北方面は到着まで2日ほどかかると聞きました。配送範囲が広い分、少しの遅れが大幅な遅れに繋がるので、先を見据えて配送の手配をすることが大切だと思いました。(大和田さん)
「配送時の温度管理に特に気を使います」と宮本さん
配車作業について学生に説明する

基本的な作業としては、当日配送予定の品物をとりまとめて各便に振り分け、運送業者のドライバーさんと積み荷現場の担当者に、トラックへの積み込み・配送を行ってもらいます。

トラックの積載量は基本的に13トンなので、注文の入った荷物の重量に対して何台のトラックが必要かを計算します。ただ、時期や状況によって通常の台数では積みきれないことがあります。そうしたときは、別の小口混載便や宅配便などを手配して対処します。

午後になっても随時オーダーが入ってきます。キャンセルが入ってくることもあります。その場合は、直接センター担当者へどの商品がいくつキャンセルになったかを伝えます。

加須PDセンターの冷蔵倉庫は最新鋭で、こうしたキャンセルにも柔軟に対応できます。荷物を自動で出し入れできるので、センターの担当者はわずか20人ほどしかいません。女性のリーダーもいて、「力仕事」のイメージはありません。

午後の配車を終えた夕方に、翌日配達の注文を確認します。追加注文が入ってくるので、確定はまだできません。天候や季節などから翌日の需要を予測しながら、作業を進めます。最近では予測の精度も上がってきました。退社するのは18時ごろです。

大学生から一言
冷蔵物流のセンターは、徹底した温度管理と機械化による効率化にびっくりしました。わからないことがあっても、先輩から教えてもらったことを一つ一つ吸収している宮本さんの仕事の姿勢が印象的でした。(大塚さん)
同僚との打ち合わせ
冷蔵倉庫の説明を受ける学生

働きやすさや福利厚生は? 学生が直撃

女性の職場復帰後押し 研修制度も充実

質問:物流業界は男性が中心のイメージがありますが、実際はどうですか?

学生は働く環境や福利厚生についても質問した

センコー・新保さん ドライバーさんなどは男性が圧倒的に多いですが、事務職はむしろ女性が多く、同期も男女比は半々ほどでした。物流業界は力仕事のイメージが強いですが、実際には機械化・自動化されているところもあり、女性も活躍しています。女性管理職の人もいますし、産休やその後の職場復帰、さらに託児所のある事務所もあるので、働きやすいです。

ランテック・宮本さん 同期の男女比はほぼ半々でしたが、全体でみるとやや女性が少ないかもしれません。入社後の研修制度は充実しており、性別によるハンディはないと思います。

質問:物流は1年365日必要なサービスですが、休日はどのようになっていますか?

センコー・新保さん 休日は、担当する会社によりますが、私の場合、日曜日は搬入がないので、必ず休みになります。それ以外は、仕事の状況に合わせて平日などに休んで調整しています。長期休暇は交代でとるようにしています。

ランテック・宮本さん 休日については、月間休日数が決まっていて、シフトによって調整して休みの日を決めます。日曜日に出勤することもありますが、その代わりに平日休めます。正月は全社的にまとまった長期休暇となります。年に1回だけですが、帰省の費用を会社が全額負担してくれるシステムがあるので、初めてのお正月はその制度を利用して帰省しました。

■取材を終えて

働く人の半分が女性、重労働のイメージ解消――大和田実沙さん 国学院大学文学部3年

物流のイメージが変わりました。主に男性の仕事だと思っていましたが、センコー、ランテックのどちらも女性の割合は約半分であり、想像していたより多くの女性が働いていることに驚きました。見学させていただいた倉庫内は自動化されているところもあり、体に負担がかかって大変そうだ、というイメージもなくなりました。

お話を聞いた新保さん、宮本さんやドライバーの方々のおかけで、私たちは当たり前のように商品を買うことができます。普段生活している中では目を向けにくい物流によって私たちの生活は支えられているんだと改めて感じました。

AI・ロボットの活用が物流変える――大塚匡広さん 明治大学政治経済学部2年

取材を通して物流が生活に欠かせない産業であることを再認識しました。私たちの生活を支えているのはBtoBの物流企業であると感じました。お店に行き、商品があるという当たり前の世界、必要と思った時に商品が簡単に届く世界には、物流の力が大きく貢献していました。

AIやロボットの活用が進む中、人との共存が大切であると思いました。AIやロボットだけでは、人間のような質の高い仕事はできません。一方、人間だけでの力では限界があります。人とAI・ロボットの共存が、これから先の物流を支えていくと確信しました。

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