新社会人のお金戦略 自然に貯まる王道カードを選べファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

また、引っ越した住所によっては通勤で利用する路線が変わることもあるでしょう。鉄道会社などが発行する交通系のクレジットカードでは、沿線の店舗での買い物がお得になるなど、還元率が大きいため、王道カードとは別にサブカードとして保有している人もいますね。引っ越しをすると、有効になるサブカードが変わることも多いです。引っ越し先の通勤経路で支払いに使うカードを何にするのが適切なのか、今からリサーチをしておいた方がよいでしょう。

カードの最終判断はゴールデンウイークに

過去にカードの検討や見直しを行ったことがある人は、引っ越しをする前でも近くの店舗や通勤経路を確認することで、ある程度カードの選定を行うこともできるかもしれません。しかし、まったくカードを作ったことがない人の場合は、ゴールデンウイークに入ったころにカードを決めるつもりで、それまでは情報収集をしてみるのもよいでしょう。

会社の先輩におすすめカードを聞くのもよいですし、勤務先によっては従業員向けのカードを準備しているケースもあります。出張の頻度や形態が似ている場合、同じ勤務先の人が使っているカードが、自分にとっても有効なケースがあります。

カードを発行して各種支払いを当該カードに整える手続きは、はじめはちょっぴり面倒で手間もかかるため、ゴールデンウイークなど、まとまった時間が確保できるタイミングで実行に移せると楽ですね。

まとまったお金ができたら2年目はまとめ払いも検討

なお、社会人2年目からは住民税の納税が始まるため、額面の収入が変わらない場合、2年目よりも新入社員の手取り月収が多くなっています。ですから、社会人1年目から毎月1万円などを取りのけるルールを課しておけば、2年目以降の家計を想定したやりくりのトレーニングにもつながりますし、まとまった貯蓄にもつながります。

カードを選定し還元を受けたポイントや、毎月1万円の貯蓄を続けて手元にまとまったお金ができたら、2年目以降は年払いやまとめ払いを検討してみましょう。

NHKの受信料や各種生命保険料などは月払いより年払いなど、まとめて支払うことで割引が受けられます。貯蓄習慣ができていれば、手元にちょっとした余裕資金があるので、まとめ払いによる恩恵を享受することができます。

新生活に入るとき、決済方法など払い方で得するシステムを整えて、まとまった資金ができたらまとめ払いで割引を受ける。先に払う攻めの体制をつくれたら、以降、有利な家計運営を進めやすくなります。

風呂内亜矢
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。最新刊「ほったらかしでもなぜか貯まる!【なぜたま!】」(主婦の友社)など著書・監修書籍も多数。管理栄養士の資格も持つ。http://www.furouchi.com/
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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