貯蓄は手取りの1割を目標に 給与とは別口座で管理を新社会人 お金の常識(上)

写真はイメージ=PIXTA
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暖かな日差しに春の訪れを感じる週末の夕方。筧家のダイニングテーブルでは幸子と恵が談笑しながら夕食の準備をしています。リビングでは良男が新社会人の新生活を特集した雑誌を読んでいます。ふと視線を上げた良男が2人に話しかけました。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

筧良男 もうすぐ恵の会社にも新入社員が入社してくるな。

筧恵 私の部署にも1人配属される予定よ。上司からは仕事の内容だけでなく、職場での人間関係や働き方なども含めて広くサポートするように言われているわ。将来に備えてお金のため方もアドバイスしないと!

筧幸子 コツコツ貯蓄を増やしていくためには、最初のルール作りが肝心よ。まず、自分の給与のうち手取りがいくらかをしっかり把握して、無理のない範囲で月々の貯蓄額を決めていくのが鉄則ね。

良男 パパも初任給の支給額を見てわくわくしていたら、手取りが少なくてガッカリした記憶がある。懐かしいな。

幸子 給与から引かれる税金や社会保険料などの金額は少なくないわ。初任給をもらう前に、だいたいどれくらいかを知っておくのは大切よ。毎月もらえる給与のベースである「基本給」が20万円で、手当などを入れた「総支給額」が25万円だったとするわね。支給額から差し引かれる税や社会保険料の合計、つまり控除総額は5万円を超えるくらいになりそうよ。

 そういえば、私が新入社員だったころは住民税がかからなかった記憶があるわ。

幸子 住民税は前年の所得に対して課税するの。新入社員の場合、大学生のときにアルバイトなどで多額の収入があったケースを除けば、基本的には毎月の給与から住民税は差し引かれないわ。一般的に、4月から12月に受け取る給与や賞与の総所得に対する住民税は翌年の6月の給与から引かれることになるの。このため、2年目の途中から急に手取りが減ったように感じる可能性はあるわね。

 肝心のお金のため方だけど、手取りのうち、どれくらいを貯蓄に回せばいいの?

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