心をつかむ進次郎節、原点は留学時代の猛勉強衆議院議員・自民党厚生労働部会長 小泉進次郎氏

2019/3/20

いつか米国に留学したいと思っていたので英語の勉強は英会話学校にも通って頑張っていました。アメリカは日本にとって、これ以上ない同盟国でしょ。その国に身を置いて、どんな国なのかを自分で感じる体験が必要だと思いアメリカ留学を決めました。

米コロンビア大では猛勉強の日々だった

自分が外国人になるという経験、これが海外経験の一つの意味だと思う。日本にいる限り、本当の意味での多様性は十分わからない。外国人という立場になることで、マイノリティーの立場、心細さや言葉が通じないもどかしさ、そして日本の良さや欠けていることが改めてわかる。

このときのためにそれまで勉強しなかったんじゃないかというぐらい、猛勉強の日々。朝起きたら朝食の前にまず勉強。そして自炊中も勉強できるように、作っていたのはカレーライスやチキンスープばかり。本を読むのではなくて、本を食べるぐらいの勢いで勉強していました。

授業でも必死です。日本の授業とは違って、座って聞いているだけで発言しないというのは評価されない。正しいかどうかよりも、手を挙げて自分の意見を伝えるところに価値がある。議論に加われないと、おまえは意見もないのかと思われる。

ニューヨークってどんなイメージですか?ブロードウエイ、5番街……。ティファニーで朝食を? そんなの食べたことないよと(笑)。私にとっては華やかな街というより、思い出すと胸が苦しくなる街です。それだけ苦しい、自分の限界との闘いだった。

モチベーションは何だったんでしょう……。自分がどこまでできるのかを見てみたかった。それは政治という厳しい世界に身を置き続けた今でも思います。自分はどこまで強くなれるのか。その先にあることを楽しみに思えるのは、怖かったけれど一歩踏み出した結果、今まで自分が見たことのない景色を見られた、そういう経験を積めたからでしょうね。

■20歳に戻れるなら
100歳になってもできる仕事を探す。1つのことを突き詰める職人に憧れ

よく生まれ変わっても政治家になりますかって聞かれますが、こんなにしんどいって知っていたら、ならなかったと思いますよ(笑)。知っていたら怖くて踏み込めなかったんじゃないかな。

跡を継ぐという話をしたとき、父も複雑そうな顔でした。今ならわかりますよ、おまえもあの苦労を味わうことになるのか、という心情だったのかなと。だから学生さんには、下手に知ってしまうと動けなくなることってあるから、自分の気持ちに素直に飛び込んでもらいたいと思いますね。どんな道だって、つらいことや失敗は必ずあるけれど、自分が決めたらやるしかないって思えるから。

人工知能(AI)の普及によって2030年には既存の仕事の半分はなくなるという予測がありますね。かつてない激しい変化の時代、そして人生100年時代だからこそ、もし私が学生時代に戻って自分のキャリアを考えたら、100歳になってもできる仕事という観点で探すかもしれないね。就職人気ランキングなんか見るよりよっぽどいいですよ。

前から魅力的だと思うのは、時代がどんなに変わっても、1つのことを突き詰める職人に憧れますね。農家、漁師、大工、伝統工芸……。担い手が減少しているという話がありますが、そういう分野は逆にチャンスだと思います。担い手が希少な存在となり、価値が高まるから。あとはどう売るか、もうけるかです。

副業・兼業・転職など多様なキャリアの選択肢がある社会にしたいと思いますが、政治の役割は2つあって、変化にどう対応していくかと、ずっと変わらない普遍的に大切なものをいかに守っていくかという両面が大事なんです。

そういう意味では、政治家も終わりのない「職人」ですね。だって、どれだけ世の中が変わっても、課題がなくなる日はないから。かと言って長くやればいいとは思いませんが。

学生参加型コミュニティ 登録受付中
メールマガジン登録
Mirai アーカイブズ
学生参加型コミュニティ 登録受付中
メールマガジン登録
Mirai アーカイブズ