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人生を変えるマネーハック

自助努力で老後資産形成 3つの税優遇制度をフル活用 企業・個人年金をマネーハック(3)

2019/3/18

上手に組み合わせることでリスクをコントロールしつつ老後の資産を膨らませることができるでしょう。3つの制度は自助努力による老後資産形成手法の「3兄弟」といえるでしょう。

■税制優遇が大きな魅力、終身受け取りは気にしすぎない

3兄弟には税優遇のメリットがあることも魅力です。いずれも運用益や利子は課税されません(原則20%)。年2%の利回りが手取りベースで1.6%になることも、投資で得た6%の売却益が手取りベースで4.8%になることもないわけです。これは資産形成においてあなたのリターンを高めることになり、大きな魅力です。

iDeCoはこれに加えて、所得控除のメリットがあるため所得税と住民税の負担を軽減する効果もあります。フル活用しない手はありません。

個人年金保険についても個人年金保険料控除がありますが、iDeCoにはかないません。順位として「iDeCoファースト」で考えるのが適当でしょう。自助努力での老後資産形成については税制メリットのある制度をまず優先的に活用しつつ、商品性を勘案して組み合わせていくことになります。

個人年金というと、終身年金を希望する人が多いのですが、私たちには公的年金という終身給付の仕組みがすでにあります。

むしろ、終身年金の約束で民間の年金商品を契約すると、中途解約の条件が厳しかったり、平均より長生きしなければ元が取れなかったりすることがあります。自助努力による老後資産形成については終身受け取りを気にしすぎる必要はないでしょう。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「共働き夫婦 お金の教科書」(プレジデント社)など。http://financialwisdom.jp

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