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面接官の印象アップ デキる社会人に学ぶ就活の質問力

常見陽平 千葉商科大学専任講師

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NIKKEI STYLE

就職活動が本格化しています。業界・企業研究や自己分析もさらに磨きをかけて行かなくてはなりません。これまでの学生生活においても、マックスレベルの忙しい日々をおくることになるでしょう。就活生は優先順位をつけつつ走りながら考えることが必要になります。しかし、これは社会人にとっては当たり前のことです。就活は社会人への入り口です。ここで、「デキる社会人」の習慣を身につけたいところです。今回は会社説明会、選考が続くタイミングで、業界・企業研究の仕上げに社会人視点で取り組むコツをご紹介したいと思います。

情報は足で稼げ

 デキる社会人と、そうではない人の違いはなんでしょうか? 一つの答は、足で情報を稼いでいるかどうかです。もちろん、ネットや本で情報を集めることは否定しません。ただ、大事な情報はこれらには載っていないものなのです。事態はいつも動いているのです。

これからの就活においては、OB・OG訪問、面談会(社員との座談会、交流会など)、会社説明会、面接など社員との接点が多数あります。この場で、OB・OGらがする話をそのまま聞くだけではなく、自ら質問をすることで情報を引き出すことが大切です。質の高い質問をすると自分の印象もアップします。私がおすすめする、有効な質問は次の通りです。

・優秀だといわれる若手社員はどんな人か?

・仕事をしていて○○社らしさを考えるのはどういうときか?

・ご自身が考える○○社の強みとは何か?

・○○社らしい仕事の進め方とは何か?(前例にとらわれずにやる、若手の意見を聞く、とにかく現場をまわる、など)

・どのような就活をして、なぜ○○社を選んだのか?

・標準的な一日の業務の流れは?

・仕事で一皮むけた体験、思い出に残る仕事は?

これらの質問は、仕事の中身だけでなく、組織風土までわかるので有益です。選考を突破するヒントにもなります。

その企業に関する最近のニュースを調べた上で、質問するのも有効です。日本経済新聞の回し者ではないですが、その際に便利なのは日経電子版です。これはニュースサイトの枠を大きく超えた情報源です。日経電子版の検索窓に、社名を入れるだけです。その企業に関連したニュースが多数出てきます。ニュースをもとに質問すると、就職ナビには載らないその企業のリアルな実態がわかります。一見すると華々しいニュースの裏にある現場の苦悩、試行錯誤なども知ることができます。

自分だけの情報を手に入れるには、このように質問することが有効ですが、一見すると一方通行な会社説明会なども実は有益な情報源になり得ます。説明会で何を紹介し、何をいわないのか。これを他社と比較すると、見えるものがあります。その企業が打ち出したいものは何か、逆に隠したいことは何かがわかるのです。

また、エントリーシートや面接で何を問うのか(問わないのか)も、その企業らしさといえるでしょう。もちろん定番質問など、共通したものもありますが、その企業がとくに聞いてくるもの、問いかけるものなどに注目し、同業他社と比較してみましょう。

説明会や選考で訪問した際の、企業の様子も大事な情報源です。どのような年齢層の、どんな雰囲気の社員が働いているのか、会社の中での掲示物などにも注目してみましょう。エレベーターのあたりの表記なども最高の情報源です。どのような組織構成なのかがわかりますし、どの事業がどれだけのスペースをしめているのかなど、社内の主力事業や力関係を読み解くヒントにもなります。

前半は質問、後半は観察の話をしました。実はともに、デキる社会人が実践していることなのです。現地・現物・現実の三現主義が大切です。現場にいかないとわからないことだらけです。現場にこだわりましょう。

リストアップに魂をかける

 ここ数年の就活スケジュールに関して、気になっていることがあります。それは、正式なスケジュールをもとに考えると、短期決戦になるがゆえに、企業のリストアップや研究が十分でなくなりがちであることです。学生の焦る気持ちもよく分かるのですが、業界や企業を絞ることを目的化しているような人も散見されます。これらは「深めた」上で絞ったものでは決してなく、浅く狭いものになりがちです。

ここで、トップ営業マンのリストアップに学んでみましょう。私が会社員時代、間近で見たトップ営業マンたちは、リストアップのプロでした。ある業界を深掘りするだけでなく、他の業界のニーズを模索していました。たとえば、A社が顧客の囲い込みに課題を感じていて、その課題解決に自社のサービスが役立つことがわかったら、同じ課題を抱えている企業をリストアップし、展開するのです。これを「横展開」といいます。

志望する業界を俯瞰(ふかん)し、掘り下げるという取り組みは、就活生もすでに実践しているでしょう。それではなく、前述したトップ営業マン風のリストアップ、横展開のセンスを生かしてみましょう。自分の強みが受け入れられそうな企業を業界を超えて探す、あるいは自分がフィットすると思った企業は、違う業界だとどの企業かというふうに探すのです。

営業活動は常にリストアップの連続です。このように走りながらリストアップを続けましょう。ある程度、志望業界・企業が固まっていても、常にアンテナをはることは大事です。

これを日々、計画をたて、振り返りをしつつ行うと、社会人の行動パターンを体に染み込ませることができるでしょう。ぜひ、日々、動きながら考えてください。

常見陽平(つねみ・ようへい
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。

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