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ネコ・魚・夜景好き集まれ 検定きっかけにファン交流

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趣味は、他人との競争ではなく自分が楽しむことが第一だ。しかし、自分がその趣味にどの程度精通しているか知りたくなることも人情。そんなときに役立つのが各種の民間検定だ。近年人気を集めている意外な分野の民間検定3種をのぞいてみた。

魚食文化の背景やストーリー読み取る

「私たちは検定をやっているつもりはないんです」と話すのは、一般社団法人日本さかな検定協会代表理事の尾山雅一氏だ。同協会が運営する「日本さかな検定(ととけん)」は、2010年にスタートし、累計受検者は約2万6000人。受検者の年齢は5~89歳と幅広く、親子3代の合格者もいるそうだ。

魚食文化は古来日本人の心身を育んできたが、現代の日本人は以前ほど魚を食べなくなっている。旬の魚介類のうんちくや、おいしい食べ方を客に伝授した町の鮮魚店も激減。尾山氏は、こうした状況を憂い、日本各地の豊かな魚食文化を次代に伝えることを検定の大きな柱としている。「検定をやっているつもりはない」の真意はそういうことだ。

受検級は初級の3級から上級の1級まで3段階。幼稚園児の受検者もいる3級の試験問題では問題文の漢字にすべてルビがふられている。過去の問題集を見ると、長文の問題が目立つ。単なる知識ではなく魚食文化の背景やストーリーを読み取ってもらいたいという意図がある。

「家族や友だちに思わず話したくなるような問題作りを心がけている。検定の勉強を通して家族や友人と魚の話題で盛り上がってもらうことが、私たちの狙いの一つ」と尾山氏は話す。

一方、「函館、神戸、長崎の三大夜景以外にも、魅力的な夜景スポットはたくさんある」と話すのは夜景に関する多くの著書を持つ"夜景評論家"丸々もとお氏。国内外の夜景を誰よりも知ると自負する丸々氏は、04年から事務局を立ち上げて「日本夜景遺産」の選定を始めている。

一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローも設立し、夜景遺産のほか、独自の「世界新三大夜景」「日本新三大夜景」の選定や、各自治体での「夜景サミット」開催を通して、地域ブランディングの新しいビジネスモデルを提言。観光事業者や自治体から注目されている。

 夜景検定は、この夜景遺産の活動をベースに08年にスタート。これまでに約5500人の合格者が生まれ、彼らは夜景鑑賞士を称している。検定はやはり3~1級の3段階で、3級と2級はパソコンやタブレット、スマホによるウェブ受検。「夜景鑑賞士マイスター」が授与される1級は2級合格者だけが受検でき、東京・大阪の会場でマークシート方式の試験が行われる。これまでに1級に合格した人は33人という"難関"だ。

夜景鑑賞士になれば、毎年選定される新しい夜景遺産の候補を推薦することができるが、夜景鑑賞士マイスターはその選定にも関わることができるという。

ねこ検定、男性の参加増える

猫好きのための検定もお目見えした。一般社団法人ペットフード協会が17年に実施した「全国犬猫飼育実態調査」では、ペット動物の推定飼育数で初めて猫が犬を上回った。そして同じ年の3月にスタートしたのが猫好きのための「ねこ検定」だ。企画・運営は出版取次の日本出版販売だが、実施にあたって東京・神保町にある「猫本専門 神保町にゃんこ堂」の姉川夕子氏が全面的に協力している。

ねこ検定も初級、中級、上級の3段階が用意され、姉川氏が編集・デザインや一部執筆も担当した公式ガイドブックで勉強し、受検する。出題は猫の生態や文化、医療、法律など幅広い分野に及び、姉川氏は「私も普通の猫好き。検定事業に関わりながら自分も勉強している」と話す。

受検者は女性が7割ほどだが、2回目から若い男性も増えてきたという。姉川氏は「仕事の名刺に『ねこ検定上級取得』と入れている方もいる。初対面でも猫好き同士だとわかれば話が弾むという」と話す。

紹介した検定ではそれぞれ合格者のコミュニティーがつくられ、検定事務局が主催するイベントも開催される。競うために学ぶのではなく、集うために学ぶ。同好の士を求めて、あなたも趣味の検定に挑戦してみては。

(ライター 大谷 新)

[日本経済新聞夕刊2019年3月9日付]

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