海外旅行に行けなくなった 保険でキャンセル料カバーペットの死亡も対象

写真はイメージ=PIXTA
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海外旅行を予約しましたが、出発時期に急な業務出張が入るかもしれません。キャンセル費用を賄う保険はありませんか。

海外旅行は出発日に近づくほど、キャンセル料金が高くなる。例えば、JTBの海外ツアーは出発日の前々日から当日の旅行開始前にキャンセルをすると、旅行代金の50%のキャンセル料がかかる。

旅行中の病気やケガの治療費を補償する海外旅行保険には、突発的な事情で旅行をキャンセルした場合に、キャンセル費用を補償する特約がある。しかし、対象となるキャンセル理由は本人の死亡や自宅の火災など限定的で、あまり利用されていなかった。

三井住友海上火災保険はエイチ・アイ・エスと共同で海外旅行キャンセル保険を開発し、2月から販売を始めた。エイチ・アイ・エスの海外ツアーを申し込んだ人が加入できる。補償対象となるキャンセル理由を広げたのが特徴だ。

電車の遅延や急な出張も

例えば、公共交通機関の遅延。列車などが運休または2時間以上遅れ、出発空港にたどり着けず旅行をキャンセルした場合、キャンセル料を全額補償する。

また、仕事で2泊以上の宿泊を伴う出張が入り、旅行日程と重複した場合はキャンセル費の9割を補償。離婚や婚約破棄、本人や同行者の妊娠がわかったり、ペットが死んだりしたときもキャンセル費用の9割を補償する。パスポートの置き忘れなども対象だ。

保険料はキャンセル料が10万円までの場合は1000円、20万円なら2000円。予約時や出発日の3日前まで加入できる。三井住友海上によると、「5月の連休に向けた旅行予約が活発で、保険の申し込みも順調な滑り出し」という。

外資系のチャブ損害保険は海外だけでなく、国内旅行にも対応した「旅のキャンセル保険」を4月から順次販売する。提携先のエボラブルアジア社が運営する旅行予約サイト「エアトリ」、アドベンチャー社の航空券販売サイト「スカイチケット」などのサイトで購入すると加入できる。

ツアー商品のほか航空券、宿泊施設、国内のレンタカー予約をキャンセルした場合も補償の対象にした。キャンセル理由も、空港までの公共交通機関が1時間超遅れたとき、配偶者などの看護・介護が必要になったとき、ペットの犬や猫の死など幅広く対応する。

保険料率は企画旅行、航空券、宿泊施設、レンタカーでそれぞれ異なり、2~7%程度。「5万円の航空券の場合、保険料は約3000円」(チャブ損保)としている。

[日本経済新聞朝刊2019年3月9日付]

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