Wi-Fiは部屋によって電波状況が激変 自宅を総点検
すでに自宅でWi-Fi(ワイファイ)を使っているなら、Wi-Fiルーター(親機、無線LANルーター)から離れた部屋では速度が落ちる実感があるはずだ。そこで、通信速度が物足りないと感じている人はまず電波を「見える化」できる無料ツールでチェックしてみよう。電波の強さを確認しながら、親機や子機の配置を見直せば、通信環境を劇的に改善できる可能性もある。
そもそも子機の性能が低ければ速度は出ない。電波の測定に入る前に、まずは最大通信速度やアンテナの本数を把握しておくべきだ。パソコンならメーカーサイトに記載されている場合も多い。スマホは簡易な表記が多いが、最近の機種のアンテナ本数は2×2が増えている。「MIMO(マイモ)」とだけ書いてあればまず2×2だろう。
どうしても子機のスペックがわからなければ、「リンク速度」を調べるのも手だ。リンク速度は、親機と子機間の伝送速度のこと。インターネット回線を介さないので規格上の最大速度が出る。条件は、親機と子機を近づけて電波状況の良い場所で確認すること。もちろん、親機が子機と同等以上の性能であることも必須だ。
スマホで家中を歩き回って測定
続いては電波環境のチェックに入る。パソコンでは「WiFiアナライザー」が使いやすい。電波の強さは「dBm(デシベルミリ)」という単位で示し、マイナスの値が大きくなるほど電波は弱くなる。マイナスの値が大きくても心配はいらない。一般にマイナス30~マイナス50台なら良好といえる。
スマホを使うなら、0から100の段階で電波の強さを示してくれる「Wi-Fiミレル」がお薦め。電波の強さを、間取り図上に色分けして表示してくれる「ヒートマップ」機能も秀逸。緑色なら電波状況が良く、実効速度が下がる部屋では赤く表示され、電波の強弱が一目瞭然だ。
[日経PC21 2019年4月号掲載記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界