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これは妖怪? 誰もがビックリ「こうのす川幅うどん」 探訪!ご当地ブランド(2)

2019/3/16

川幅日本一にちなみ、巨大きしめんのような「川幅うどん」が新名物に

「川幅日本一」の地が埼玉県にあるという噂は、友人から聞いていた。荒川の河口を約62キロメートル上流へさかのぼった埼玉県北部の「ひな人形のまち」鴻巣市と、トルコのカッパドキアのような奇岩洞穴群「吉見百穴」で有名な吉見町を結ぶ御成橋付近に、その標柱もあるらしい。

国土交通省は2008年2月、鴻巣市、吉見町の両堤防間の川幅が2537メートルで日本一だと認定した。それを機に、鴻巣市内では「川幅うどん」をはじめ、「川幅」をうたったせんべい、どら焼き、ケーキなどのユニークな商品が続々と誕生しているという。B級グルメ、ご当地グルメの話題となれば、駆け出しの新聞記者時代に外食産業を担当して以来のご縁で、血が騒ぎ始める。行くしかあるまい。

2月中旬、JR高崎線の鴻巣駅で下車。まずは腹ごしらえのため東口駅前の商業施設のフードコートに入ると……。ある、ある、「川幅」の文字が。本業は漬物店という「こうのすやつけしん」で「こうのす川幅うどん」を注文すると、「10分ほどお待ちください」と女性店員。メニューを眺めていると「川幅ソースかつ丼」などもある。

約10分後、目の前に現れたのは、幅が約7センチもある巨大きしめんのような代物だった。トッピングは、かまぼこ、揚げ玉、ワカメ、ネギ。だしの効いたつゆを味わい、うどんをすすろうと試みるが、ツルツルッとはいかない。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪、一反木綿のようなうどんを箸でガシッとつかみ、かみ進める感じだ。確かにうまいが、これってうどん?

ふだんは数十メートルの幅しかない荒川の流れ

小腹を満たしたところで、まずは川幅日本一の現場を見に行こう。駅前の宝くじ売り場の女性に場所を尋ねると、「私も知らないんです。その交番で聞いてみては」。一瞬、ためらった。日ごろ、眼つきが鋭いと言われる筆者。標柱の所在をわざわざ交番で? だが、ミッションとあれば仕方ない。

「すいませーん」。無理に笑顔をつくって交番に入ると、中年の警察官が不審そうに私を眺めた気がした。そこで、取材だと明かして標柱の所在を聞くと、「え、ホントに行きます?」とドン引きしている。「はあ、やはり自分の目で確かめないと」。警戒モードが解け、丁寧に経路の地図を紙に描いてくれたが、「川幅も色々なとらえ方が……」とつぶやいている。「橋の往復だけでも結構、距離があるし、頑張ってください」と激励された

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