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時には先輩のやり方を疑ってみる。それもチェンジメーカーへの道かも。写真はイメージ=PIXTA

時には先輩のやり方を疑ってみる。それもチェンジメーカーへの道かも。写真はイメージ=PIXTA

職場の空気は生き物だ。「長いものに巻かれろ」がはびこるとよどみがちになり、疑問や反対意見を示す人が出てくれば、ざわついたり活気が生まれたりする。『チェンジメーカーになろう。』(幻冬舎メディアコンサルティング)を書いた河村洋子氏は「ポジティブな異分子はビジネスを勢いづかせる」と説く。それぞれの居場所で、仕事の風向きを変える「チェンジメーカー」になる方法や意義を聞いた。

「ルーティン」は絶対ではない

決まり切った「ルーティン」から、半歩だけ踏み出す逸脱が新たな展開を呼び込む。たとえば、大病院の回診では、ベッドに横たわる患者の横に医師が立って、数値や状況を確認するようなイメージがある。しかし、医師が椅子に腰掛けて、患者と同じ目の高さで「昨日から何か変わったことはありますか」と尋ねるだけで、患者から見た親密感は段違いに高まるかもしれない。河村氏が重んじるのはこうしたちょっとした試みだ。

こんな小さなトライが患者の好評を得て、ほかの医師も「上から目線」をやめれば、病院全体のホスピタリティーが向上する。最初に座った医師がこの病院のチェンジメーカーになったわけだ。

ちょっとした頭の切り替えが、問題の解決に役立つことは多い。たとえば、育児と仕事で忙しく、運動不足に悩む母親の場合。運動に割く時間もスポーツジムに通う余裕もないが、子供の送り迎えに自転車を使うのをやめ、公園の中を歩いて帰るようにしてみた。すると、ウオーキングしながら子どもと話せるようになり、健康と親子のコミュニケーションという成果が得られた。

「やってみたら、うまくいった」という経験は多くの人にあるはずだが、河村さんは「トライの数を意識して増やせば、プラスの結果を得られることも増える」と述べ、意図的な「プチ冒険」を促す。

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