世界三大腕時計ブランドのひとつ「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、2019年の新作腕時計として、「アクティブモード」と「スタンバイモード」を切り替えることで、連続駆動時間を伸ばすことができる機械式手巻き時計を発表した。
「トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー」は2つのテンプ(一定周期の回転振動で時計の精度を保つ部品)を搭載、その振動数をアクティブモード(5ヘルツ=毎時3万6000回振動)からスタンバイモード(1.2ヘルツ=毎時8640回振動)に切り替えることができる。パワーリザーブ(連続駆動時間)はアクティブモードで4日間、スタンバイモードで65日間。
月による日数の違いやうるう年などを自動的に調整して表示する「パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)」は、時計が停止するとカレンダーも止まり、その再設定に手間がかかることが課題だった。
新たに開発した「ツインビート・システム」のヒントとなったのは、日本の江戸時代の和時計。当時の和時計は季節ごとの昼夜の長さの変化に対応、昼用と夜用の2つの棒テンプを備え、それらが自動的に切り替わりスピードを調整する仕組みとなっていたという。

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