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映画『コードギアス』最新作 現代アニメの要素を結集

2019/3/18

世界の3分の1を支配する超大国に、特殊能力を持つ少年ルルーシュが戦いを挑む姿を描き、大反響を巻き起こした2006年放送のテレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』。テレビシリーズを再構築して17~18年に公開した劇場総集編3部作の続編が完全新作映画『コードギアス 復活のルルーシュ』だ。

皇暦2017年。神聖ブリタニア帝国の植民地となりエリア11と呼ばれる日本。特殊能力「ギアス」を持つ少年ルルーシュが仮面を着け、ゼロを名乗って世界に戦いを挑む。映画はルルーシュの死後、人々が平和に暮らす世界で新たな事件が起きる。公開中。サンライズ制作。ショウゲート配給(C)SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design (C)2006-2018 CLAMP・ST

『コードギアス』シリーズはテレビ2期『R2』、OVA、ゲーム、マンガと拡大してきた。08年の『R2』放送終了から10年を超え、なぜ再び作品は動き出したのか。監督の谷口悟朗は、「これからの10年のため」と話す。

「テレビシリーズが終わった後も様々な形で展開し、生き残ってきました。次の10年をどうするのかを考えたときに、ルルーシュという人物が出した答えを見せておくべきだと思ったんです」

「R2」の最終回で世界の平和のためにルルーシュが選んだ一つの結末。「その先の世界がどうなったのかまでをやらないと、あまりに無責任」と谷口監督は言う。

「例えば『ガンダム』シリーズは、1作目と2作目の『Z』で世界観を確立させ、その延長線上で今も作品が作り続けられています。『コードギアス』も点と点を作ってつなげ、これから先のNEXTをより強固なものにするために続編となる映画を作ろうと」

『コードギアス 復活のルルーシュ』は劇場総集編3部作のその後を描く

「テレビシリーズは完結していますし、新たな視点で劇場総集編3部作として物語を作り直し、テレビシリーズではなく劇場版の続きとしてこの映画を作りました」

映画は、ルルーシュが表舞台から去った世界が舞台。平和を謳歌していた世界が、ルルーシュの妹ナナリーと、ナナリーを支える仮面の男「ゼロ」となった枢木スザクの誘拐によって、再び情勢は不安定になる。

「ルルーシュによって世界がどう変化したのか、また各登場人物が何を選び、どう分かれていったのかを描いています」

谷口悟朗監督 1966年生、愛知県出身。アニメーション監督、演出家。監督作に『revisions リヴィジョンズ』(19年)など

脚本の大河内一楼とは「ファンムービーにするかどうかを話し合った」という。「10年続いたのはスタッフの力もそうですが、やっぱりファンがいてこそ。大ヒットしている『ファンタスティック・ビースト』や『名探偵コナン』の映画のようなイメージと言えば分かりやすいでしょうか」

そして、現代のアニメに求められるものが本作には全て入っていると言う。「メカ、美少女、キャラものなどアニメを構成する基礎的な要素が全てあります。知らない人もアニメの一つの形として見てもらいたい」

最後にこれぞ『コードギアス』というシーンを聞いた。「スタッフロールの後のシーンです。こうでなければならないという考えで入れているので、最後まで目を離さないでください」

(日経エンタテインメント!3月号の記事を再構成 文/山内涼子)

[日経MJ2019年3月8日付]

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