人事は見ている 研修の受け方でわかる出世しやすい人20代から考える出世戦略(54)

まず見ているのは「意見の主張」です。議長に意見をふられたとき、ちゃんと自分の意見を示せているかどうかを確認しています。そもそも意見を示さずに座っている、ということは、そのチームにおいて自分が不要であると示しているようなものです。

次に見ているのは「主張の傾聴」です。チームの他のメンバーが話す言葉をちゃんと聞いているかどうか、ということが重要なのです。たまにいるのは、自分の意見を言った後、他人の意見を聞かずに隣同士でこそこそと話を続ける人です。このようなタイプがいるチームは、たいてい議論が停滞してゆきますし、そうしている本人たちの評価も悪化します。決してそうならないように注意しましょう。

3つ目、最も重要な評価ポイントは「反対意見の許容」です。自分の意見に反論されたとき感情をあらわしていないだろうか。反論をつぶそうとやっきになっていないだろうか。自分の意見に対して、みんなの意見を無理に集約しようとしていないだろうか、ということを確認しています。

言い換えるなら「意見の主張」ができて「主張の傾聴」ができて「反対意見の許容」ができる人。そんな人が高い評価を得ることになります。

プレゼンテーションでは時間管理が最重要

さて、ではそうしてまとめた検討結果をプレゼンする場です。

目立つことが好きな人は、ここで積極的にプレゼン役に手をあげるでしょう。そのような人が目立った時、やっぱりあいつは違うな、という印象を持つ人もいるかもしれません。

しかし実際にはプレゼン担当になったかどうかは評価と関係ありません。

そして仮にプレゼン担当になったとしても、評価されるポイントは「時間内に求められる内容を分かりやすく発表できたか」です。

笑いをとれたか、とか、盛り上げられたか、とかは関係ありません。

だからあなたがプレゼン担当になったとしたら、チームメンバーとぜひ以下の点を整理してください。

・結論
・結論に至った検討の道筋
・対案
・まとめ

そうして時間内にしっかりとおさまるかどうかを整理してみてください。

要は斜に構えなければ大丈夫

研修の場で評価されるポイントを示してきましたが、最も大事なことは、研修に積極的に参画することです。

イヤイヤ来ただけ。

こんなことに意味はない。

外部講師にわかるわけなんてない。

そんな風に斜に構えず、せっかくの学習の機会をうまく使いこなしてみてはいかがでしょう。そしてうまく行動することができれば、加点式で評価も高まるとてもおいしいイベントが研修なのです。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

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