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あなたはわかる? 平成映し出す流行語、クイズで挑戦

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NIKKEI STYLE

時代の「今」を映す流行語。平成は多くの言葉を生んだ。
「新語・流行語大賞」の受賞作をどれだけ知っているか。
全国の1000人に尋ね、正答率の低い順にランキングした。
1位 当時の首相に対する「使いようがない」という趣旨の皮肉
平成10年(1998) 正答率30.9%

(1)気の抜けたビール (2)ゆで過ぎたパスタ (3)冷めたピザ

平成の幕開けを告げた故・小渕恵三氏を巡るフレーズ。官房長官として新元号を発表した小渕氏は、約10年後の1998年7月に首相に就任。内閣発足当初から低支持率にあえぎ、米ニューヨーク・タイムズ紙で米国人政治評論家に「冷めたピザほどの魅力しかない」と酷評される。

小渕氏は「レンジに入れれば温まる」と反論。政権運営で実績を積み重ね、支持率を上向かせた。米タイム誌の表紙にピザを持った姿で登場するなど話題作りに活用した感もある。自ら電話をかけて積極的にコミュニケーションをとる「ブッチホン」も話題になった。平成生まれ世代の正答率は17.4%にとどまった。

答えは(3)

2位 定年退職後、妻に頼り切って離れようとしない夫のこと
平成元年(1989) 正答率32.1%

(1)粗大ゴミ (2)コバンザメ (3)濡れ落葉

平成最初の年の流行語。振り払っても掃き立てても、水を含んだ枯れ葉は枝や地面から離れない。主婦が定年世代の夫をそう表現していると、評論家の樋口恵子さんが紹介した。「粗大ゴミ」(23.0%)、「コバンザメ」(44.9%)と回答は割れた。70代男性に限れば「粗大ゴミ」が34.0%に達した。

興味深いのは当事者世代の正答率だ。60代が女性62%に対して男性44%、70代は女性64%、男性28%と男女間の認識の差が目立つ。20~30代は男女いずれも20%前後、40代は40%前後だった。定年延長の議論が盛り上がり、熟年離婚も増えている。新たな時代の夫婦関係は、新たな流行語を生むかもしれない。

答えは(3)

3位 プロ野球の大逆転優勝を当時の監督がこう表現した
平成8年(1996) 正答率48.1%

(1)メークドラマ (2)メークミラクル (3)メークレジェンド

プロ野球巨人の長嶋茂雄監督が、追撃ムードを盛り上げるかのように宣言した言葉。文法的には「Make it dramatic」ではと指摘されるが、いわゆる「長嶋語録」の一つ。首位広島に最大11.5ゲームの大差をつけられながら、予言通り逆転優勝を果たした。

長嶋監督は翌97年にも同様の趣旨で「メークミラクル」を打ち出した。実現しなかったが、33.5%が回答に選んでおり、一定のインパクトを残したようだ。2008年に同じ巨人の原辰徳監督が13ゲーム差を逆転した際に掲げた「メークレジェンド」は16.4%にとどまった。

答えは(1)

4位 株価急落の際、証券会社が大口顧客にだけひそかに行った優遇措置
平成3年(1991) 正答率49.1%

(1)飛ばし (2)損失補填 (3)裏口座

証券会社が、株式や債券の売買で生じた顧客の損失を穴埋めする行為。バブル崩壊を背景に、大手証券会社による大規模な損失補填が相次ぎ発覚した。「証券取引被害110番」には一般投資家から怒りの声が殺到。証券取引法(現金融商品取引法)も改正され、罰則付きの禁止行為とされた。

バブル崩壊を肌で知る昭和生まれの正答率は高く、男性は50~70代で80%以上、女性も60%台後半に達した。一方で20代は男性39.7%、女性29.4%まで低下。平成生まれに限ると、「裏口座」との回答が39.6%で最も多かった。

答えは(2)

5位 二大政党の間に割って入る新興勢力のこと
平成24年(2012) 正答率52.1%

(1)第3極 (2)抵抗勢力 (3)新・新党

当時の民主党政権が解散に打って出た12年の衆院選。自民・公明両党の政権奪還が注目されるなか、みんなの党や日本維新の会などが二大政党の対抗勢力として「第3極」に名乗りを上げた。結果は自民が大勝して民主が大敗、第3極は一部選挙区で共倒れになるなど伸び悩んだ。

この年の新語・流行語大賞には「第3極」と同時に「維新」もトップテン入り。新党が乱立するなか、発信力の高い橋下徹氏と石原慎太郎氏が共同代表を務めた維新の印象は際立っていた。

答えは(1)

6位 褒めているような表現で実質は相手をけなすこと
平成4年(1992) 正答率53.5%

(1)ほめ殺し (2)ディスる (3)ヨイショ

広辞苑第七版には(1)「ほめて、その者を駄目にすること」(2)「誉(ほ)め言葉を連ねつつ相手を責めること」――とある。92年の流行語は後者の意味だ。

発端は87年。自民党総裁選を前にした竹下登幹事長(当時)が右翼団体から受けた「金もうけのうまい竹下先生を首相にしよう」などの街宣活動を指す。

後の公判で、金丸信元副総理の意を受けた東京佐川急便の渡辺広康元社長が暴力団幹部に活動封じを依頼していたことが明らかになる。そこから当時の街宣活動が「ほめ殺し」と表現されるようになった。

答えは(1)

7位 メーカー主導の価格体系が崩れ、製品価格が急激に下落する様子
平成6年(1994) 正答率53.7%

(1)市場崩壊 (2)スーパーデフレ (3)価格破壊

バブル崩壊後、大手スーパーのダイエーが主導した。流通の効率化などにより小売価格を下げ、「激安商品」が店頭に並んだ。60代女性の正答率は90%に達した。ダイエーの中内功会長兼社長(当時)は「破壊ではなく正常化」と表現。その後のオープン価格導入にもつながったとされる。

一連の動きはバブル期の異常価格を是正するなど消費者にメリットがあったと評価する声もある。一方で日本経済の成長にマイナスに働き、雇用を奪ったと否定的な見方もある。

答えは(3)

8位 現在の辛抱が将来の利益になるという故事。当時の首相が好んで使った
平成13年(2001) 正答率56.7%

(1)米万俵 (2)米千俵 (3)米百俵

「聖域なき改革」「恐れず怯(ひる)まず捉(とら)われず」――。小泉純一郎首相が誕生した01年の新語・流行語大賞には、多くの「小泉語録」が選ばれた。所信表明演説で取り上げた「米百俵」もその一つ。戊辰戦争で敗れた長岡藩が、見舞いとして受け取った米を売って学校の建設費に充てた故事にちなむ。「今の痛みに耐えて明日を良くしよう」などと訴えた。

表彰式には首相自ら出席、造語の秘訣を「率直に感じたことを言うことじゃないですか。つけ焼き刃でないよ」と語った。

答えは(3)

9位 栄養ドリンクのCMで使われた、猛烈に働く会社員のキャッチフレーズ
平成元年(1989) 正答率59.8%

(1)5時から男 (2)24時間タタカエマスカ (3)Oh!モーレツ

三共(当時)の栄養ドリンク「リゲイン」のCMは、サラリーマンが世界を舞台に働くストーリー。CMソングもヒットし一世を風靡した。長時間労働が当たり前とされた時代の象徴だ。14年にサントリー食品インターナショナルが第一三共ヘルスケアと組んで発売したリゲインブランドの炭酸飲料のCMでは「24時間戦うのはしんどい」との歌詞が流れ、「3、4時間戦えますか」のキャッチコピーが躍る。

選択肢の一つ「5時から男」は88年の受賞作。同じ栄養ドリンクのCMだが、こちらは午後5時の終業後に元気になる姿を軽いノリで描いた。

答えは(2)

10位 改革に反対する議員らを批判するため、当時の首相が好んで使った
平成13年(2001) 正答率63.0%

(1)抵抗勢力 (2)守旧派 (3)バカの壁

01年発足の小泉内閣が推進した、郵政民営化などに代表される「聖域なき改革」に反対した勢力を指す。族議員といわれた政治家だけでなく、関係省庁の役人でも反対すればこう呼ばれた。対決色をあおり世間の関心を集める手法は「劇場型政治」とも称された。

正答率は昭和生まれは79.8%と高かったが、平成生まれは46.2%まで低下。20代女子では48.2%が「バカの壁」と回答した。


答えは(1)

11位 TVドラマの主人公の名で、過度なマザコン男のこと
平成4年(1992) 正答率64.9%

(1)春彦さん (2)マスオさん (3)冬彦さん

TBS系列のテレビドラマ「ずっとあなたが好きだった」の役名で、佐野史郎さんが演じた。母への過度のマザコンぶりに、妻がおびえるシーンが繰り返された。当初佐野さんは脇役で、妻と元恋人とのラブストーリーを中心に描く予定だったが、佐野さんの演技が話題となり主役級の扱いになったという。

答えは(3)

12位 10代など若くして母親になった女性
平成6年(1994) 正答率68.8%

(1)ギャルママ (2)やまんばギャル (3)ヤンママ

茶髪に派手なファッションの若い母親の集団を、雑誌編集者が「ヤンママクラブ」と名付けたのがきっかけ。ヤングとヤンキー、両方の意味が込められている。同年にはヤンママを主人公にしたTVドラマも放映された。ギャルママとの回答も27.2%あった。

答えは(3)

13位 「最悪」の意味で使われた、女子高生中心に広がった感嘆詞
平成8年(1996) 正答率71.6%

(1)激ヤバ (2)ベリヤバ (3)チョベリバ

90年代後半に広まった若者言葉。「超ベリーバッド」の略。96年に高視聴率となったTVドラマの主人公が使ったことで広く知られるようになった。対義語に「チョベリグ(超ベリーグッド)」もある。当時の女子中高生世代の正答率は9割前後だった。


答えは(3)

14位 おじさんのような言動をする若い女性のこと
平成2年(1990) 正答率72.5%

(1)おっさん女子 (2)おじガール (3)オヤジギャル

屋台やガード下で飲んだり、競馬などのギャンブルに興じたり。「オヤジ」の代名詞のような言動をとる若い女性の生態を、漫画家の中尊寺ゆつこさんが描いた。バブル期の華美な外見とのギャップも話題に。10年代には「おっさん女子」の呼称も生まれた。

答えは(3)

15位 ベンチャー企業社長が多用した。何が起きても動じない姿が話題に
平成17年(2005) 正答率77.2%

(1)間違いない (2)想定内 (3)モーマンタイ

ライブドア社長だった堀江貴文さんがニッポン放送株の買収に乗り出し、フジサンケイグループとの間で激しい攻防戦を繰り広げた。フジ側の対抗策に堀江さんが「想定の範囲内」と強気で応じる姿が連日メディアをにぎわした。60代男性の正答率は100%。

答えは(2)

SNSで細分化 流行語できにくく 金田一秀穂・杏林大教授の話

「平成世代の正答率が全般に低いのが興味深い。リアルタイムで触れた言葉が少ないのもあるが、言葉自体に関心が薄いのではないか。昭和世代は教養主義が強く、自分が使わない言葉でも知ることに価値を見いだす。平成世代は生活に困らなければ知る必要がないと考える傾向が強い。ただ、身近な人の言葉しか信じないのは、不特定多数の言葉に流されない側面もある」

「以前はマスメディアを通じて流行語が生まれていたが、今はSNSの普及で興味や関心が細分化されている。ヒット曲が生まれにくいのと同じで、誰もが知る流行語は生まれにくい。"#"のキーワードが特定の集団で深く使われても、大衆文化的な広がりは生まれない」

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 問題と選択肢。数字は正答率。1、3、4、7位の写真は共同通信。グラフィックスは藤沢愛

調査の方法 平成時代に「現代用語の基礎知識 選『ユーキャン新語・流行語大賞』」を受賞した言葉を35抽出。その言葉を答えに含む3択問題を35問作り、ネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じて昭和生まれと平成生まれ500人ずつ(男女同数)に解いてもらい、正答率の低い順にランキングにした。問題作成にあたり、金田一教授に監修してもらった。有効回答数は1000。

[NIKKEIプラス1 2019年3月9日付]

NIKKEIプラス1「何でもランキング」は毎週日曜日に掲載します。これまでの記事は、こちらからご覧下さい。

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