世界三大腕時計ブランドのひとつ「ヴァシュロン・コンスタンタン」は2019年の新作として、最大65日間の連続駆動を可能とする独自の新機構を採用した「トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー」などを発表した。ルイ・フェルラ最高経営責任者(CEO)に新作の狙いや今後の戦略などについて聞いた。
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――新作では、いずれのコレクションもブルーの文字盤(ダイヤル)が印象的です。
「クラシカルな『パトリモニー』では文字盤に特別に開発したミッドナイトブルーを採用、サンバースト仕上げ(微細な彫り加工による放射状模様)を施し、非常にエレガントなものとなりました」
「レトロルックな『フィティーシックス』では、コレクションのために開発した新色、ペトロールブルーを文字盤に採用しました。スポーツエレガントコレクションの『オーヴァーシーズ』では、文字盤をブルーラッカーで仕上げ、深い青を表現しています」
――フィティーシックスは18年発売の新しいコレクションです。
「期待以上の成果です。あまりモデル数はありませんが、そのほとんどがトゥールビヨン(重力による誤差を補正する機構)など、コンプリケーション(複雑機構)を搭載したものです。興味深いことは、新たな顧客を開拓できたという点です」
「私たちの主な顧客層の平均年齢は40歳前後ですが、フィティーシックスではもっと若い層にリーチできたといえるでしょう。フィティーシックスはパトリモニーなどといい補完関係になっていると思います」