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日本初の「スタバ高級店」 店限定の食・飲み物が充実

日経クロストレンド

2019/3/19

「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」(東京都目黒区青葉台2-19-23)。営業時間7~23時。延べ床面積2966平方メートル
日経クロストレンド

スターバックスが2019年2月28日に東京・中目黒にオープンした新店舗「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」は、目黒川沿いに位置する4階建ての大型店。日本初で世界でも5店舗しかない焙煎(ばいせん)工場併設型だ。凝ったデザインの空間に提供される飲み物や食は、「スタバ高級店」にふさわしい。

■焙煎の様子を眺めながらオリジナルドリンクが飲める

吹き抜けの店内の中央にはドイツ製の大型焙煎機を設置。店内で提供するコーヒー豆のほか、全国の店舗で販売する日本限定のコーヒー「TOKYOロースト」の焙煎も行う。

ドイツ製の大型焙煎機は最大118キログラムの生豆に対応。日本市場向けに年間680トン以上の豆の焙煎を目指す

店内では焙煎の様子を眺めながらロースタリー 東京限定のドリンク類が楽しめる。1階で扱うのはおよそ40種類のコーヒー。バーボンウイスキーのたるの中で熟成させたコーヒー豆を水出しした「バレルエイジド コールド ブリュー」(税別1200円)など、ユニークなドリンクをそろえる。

ロースタリー 東京限定の「カラカス レモン サワー」(税別1200円)。水出しコーヒーにレモン果汁、メープルシロップを加えている

同じフロアにはイタリア・ミラノの人気ベーカリー「プリンチ」も併設。パンやピザ、サラダ、デザートなどの食事も取れる。2階にはスターバックスのティーブランド「ティバーナ」のスタンド、3階にはカクテルなどのアルコールを提供するバーを設け、コーヒー以外のニーズにも対応する。スターバックス コーヒー ジャパンの水口貴文CEO(最高経営責任者)は「この店をコーヒーのワンダーランドにしたい」と意気込む。

1階のベーカリー「プリンチ」は日本初出店。店内で焼いたパンやピザなど約80種類を提供する
プリンチの代表的な商品「コルネッティ」(税別270円~)は発酵バターを練りこんだペストリー
2階にはスターバックスのティーブランドのティバーナを扱った「ティバーナ バー」
3階の「アリビアーモ バー」ではお酒も提供される

■「駅から遠い」をカバーする建物とエリア性

ロースタリー併設店は14年にスターバックス創業の地、シアトルで初めて開業した。以来、上海、ミラノ、ニューヨークと店舗数を増やし、東京で5店舗目だ。焙煎したての豆でいれるだけではなく「従業員が『職人技』を披露するのが売り」とスターバックス・カンパニーのケビン・ジョンソン社長兼CEOは話す。サイホンでコーヒーをいれたり、ドリンクの上にフルーツを飾り付けたりする様子を間近で見られるのは、確かに他の店舗にはない特徴だ。

ずらりと並んだサイホン
3階には目黒川を眺めるテラス席も

気になるのは立地。日比谷線・東急東横線の中目黒駅、東急田園都市線・池尻大橋駅のどちらからも徒歩約10分ほど。いずれも都心のハブ駅でもないうえに、決して「駅近」とは言えない場所だ。

これについて、水口CEOは「焙煎工場を作るには土地が準工業地域内にある必要があった」と説明。場所選びの苦労を振り返った。一方で、中目黒というエリアの特性について「東京の都心部にありながらも自然が多い環境で、日本らしさをスタイリッシュに表現できる場所。新しい情報の発信地点としての魅力もある」(水口CEO)と、前向きに捉える。

店舗外観は世界的な建築家の隈研吾氏が手掛けたのも魅力だ。国内外でさまざまな賞を受賞し、現在建築中の新国立競技場の設計を担当している隈氏の作品とあれば、国内外から建物見たさに訪れる人も多いだろう。

焙煎した豆の貯蔵庫は銅板でできており、目黒川の桜をイメージして製作
天井のデザインは折り紙をモチーフにして設計

(ライター 樋口可奈子)

[日経クロストレンド 2019年3月1日の記事を再構成]

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