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野村総合研究所 未来創発センター2030年研究室室長 斉藤義明氏

野村総合研究所 未来創発センター2030年研究室室長 斉藤義明氏

様々な分野の革新者100人と連携し、地方創生プロジェクトに挑む野村総合研究所2030年研究室室長の斉藤義明氏。室長となる前に、会社から派遣されて米国でもイノベーション分野でキーマンとされる100人を訪ね歩いたという。革新者の条件や、日本と米国の違いについて、予防医学研究者の石川善樹氏と議論した。(前回の記事は「革新者100人と日本変える 野村総研室長、現場の意地」)

米の財団持ちでキーマン100人訪ねる

石川 斉藤さんは2006年、米アイゼンハワー財団の招きで米国でも100人のキーマンに会ったそうですね。どんな制度なんですか。

斉藤 毎年、世界の約30カ国から研究者など1人ずつを招いて、各自が考えたテーマに沿って3カ月間、別々に全米各地を回るものです。訪ねたい企業や人物のリストを提出すれば、財団がすべてアポイントを取ってくれます。旅費も財団持ちです。米国のファンになってもらい、将来どこかで還元してくれればいい。懐の深い制度だと思いましたね。

日本からは大学、官庁、民間企業から3年のローテーションで1人ずつ選ばれており、06年は民間の番で野村グループから出してほしいと。数多くの企業グループから応募者がありましたが、幸運にも自分の武者修行企画が選ばれました。

石川 どんなテーマで、誰に会ったのでしょう。

斉藤 イノベーションとアントレプレナーシップ(起業家精神)をテーマにしました。入社以来、ずっと追いかけてきたテーマで、41歳という年齢で行ったのもちょうどよかった。日本でいろんな現場を見ていたので、短時間でもより深く理解できたと思います。

訪ねたのはグーグルやスリーエム(3M)の本社、スターバックスの創業店、全米で最も優れた病院のひとつとされるメイヨー・クリニックなどです。ハーバード大やマサチューセッツ工科大のアントレプレナー教育センターにも行きました。学部を超えてチームをつくり、イノベーションを起こそうとする取り組みなどに、とても刺激を受けました。

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