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銭湯に若者集う リノベで変身、モダンと懐かしさ融合

2019/3/9

鶴をモチーフにしたタイル絵と障子窓がモダンな浴場(東京都新宿区の万年湯)

街中の銭湯がリノベーションを進めている。自宅に風呂のない人たちに支えられた銭湯だが、今ではひとときの安らぎを求める人や、旅行途中の一風呂に使う人など、利用者が多様化。進化した銭湯が持つ、温泉やスーパー銭湯とは違う魅力を探った。

■学生グループや外国人観光客も

国内最大のコリアンタウンの東京・大久保。その一角にある万年湯は、日曜日の午後9時半を回る頃からピークのにぎわいを見せる。若者のグループやカップル、キャリーバッグを持った旅行者にまじって、外国人の姿も。

「改装後は若い人や旅行者の利用が増えた」と話すのは店主の武田信玄さん。1961年創業の万年湯は、2016年、設備の老朽化に伴い全面改修に踏み切った。「銭湯らしさは残しつつ、渋さのなかに新しさがある空間を目指した」という浴室は、落ち着いた色合いでモダンな雰囲気。鶴をデザインしたタイル絵や障子窓が懐かしさを感じさせる。

湯にもこだわった。地下水を処理した軟水から沸かした湯は肌にやさしいと、常連客にも好評だ。

新宿に近い土地柄から別の観光目的に伴う利用も多い。ライブ参加のため宮城県から来た男子大学生は「夜はネットカフェで過ごす。ふだんはシャワーだが、やはり大きなお風呂は気持ちいい」。友人4人で訪れていた男子大学生も「卒業旅行で、成田空港行きの深夜バスに乗る前に立ち寄った」と満足そうだ。「銭湯体験に訪れる外国人観光客も少なくない」と武田さん。

キャリーバッグを手に休憩する旅行者の姿もみられる(東京都新宿区の万年湯)

思い立ったとき、気軽に利用できるのも銭湯の魅力だ。新宿に住む30代女性は「会社の同僚と食事の帰りに立ち寄った。気軽にふらっと入れるのがいい」と話す。

JR北千住駅近くの住宅街に建つ大和湯(東京・足立)も改装を機に客層が広がった。開業から4代目の森山悦子さんは「学生や親子連れが増えた。友達と一緒に来る小中学生もいる」と話す。

大和湯の入り口は、昔ながらの宮造り。堂々とした玄関を入ると、一転、現代的な空間が広がる。1956年に総ヒノキで建て替えたという建物は残しつつ、2013年に内装をリノベーションした。

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