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花見の季節は… 愛好家が選ぶ桜色のロゼワイン6本

エンジョイ・ワイン(9)

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NIKKEI STYLE

もうすぐ桜の季節。お花見に合わせるワインと言えば、ロゼワインをまっさきに思い浮かべる人も多いだろう。桜の花びらを想像させる明るいピンク色が、春の気分を盛り上げてくれる。そこで、ソムリエやワインエキスパートの資格を持つワイン愛好家6人が手ごろな価格のお薦めロゼワインを持ち寄り、みんなで試飲しながら批評した。

ロゼワインはフランスのプロヴァンスやローヌ、ロワール地方のものが、世界的にも日本でも有名だ。ところが、6人が持ち寄ったロゼには、それらの地域のものは1本も含まれていなかった。これには参加者もびっくりした。試飲会ははからずも、色合いの美しさだけではない、ロゼの多様な魅力を改めて知る機会となった。

シニアワインエキスパートの資格を持つ会社員の笹川奈賀子さんが選んだのは、「ルー・デュモン・クレマン・ド・ブルゴーニュ・ロゼ・ブラン・ド・ノワール」(2765円・購入価格、以下同じ)。高貴な赤ワインを生み出す品種ピノ・ノワールから造られたスパークリング・ロゼで、6本の中で唯一のフランスワインだ。

ルー・デュモンは日本人の醸造家、仲田晃司さんが世界最高峰のワインを産出する仏ブルゴーニュ地方に構えるワイナリー。日本にもファンは多い。クレマンはシャンパンと同じ瓶内二次発酵方式で造るフランスのスパークリングワインの総称だ。

「ブルゴーニュ地方のクレマン」という意味のクレマン・ド・ブルゴーニュは最低9カ月間の瓶内熟成が義務付けられているが、このルー・デュモンのクレマンの熟成期間は24カ月。そのため、酵母の成分がワインに十分に溶け込み、「ロゼにしてはボディーがしっかりし、酵母由来のうまみも感じる」(笹川さん)。

シニアソムリエでワインスクールの講師も務める内田一樹さんは「ロゼは味わいがスッキリしたタイプが多いが、ルー・デュモンのロゼは味わいが複雑で、飲み応えがある」と評した。

元航空会社の客室乗務員でシニアソムリエの市川朋依さんのお気に入りのロゼは、「アカキーズ・スパークリング・ロゼ2016」(2527円)。これもスパークリング・ロゼだが、ギリシャ固有のブドウ品種クシノマヴロから造る、濃いめの色調が特徴の珍しいロゼだ。

「品種由来の赤いベリー系の香りが特徴的で、やや甘いが酸味もあり、味わいのバランスが素晴らしい。甘みがあるので中華料理に合うし、女子会にもぴったり」(市川さん)。

シニアワインエキスパートで、薬剤師としての専門知識を生かした独自のワイン情報をブログで発信している鈴木明人さんは、「甘みとスパークリングの泡が口の中で混然一体となり、クリーミーな味わいを演出している」とコメントした。

その鈴木さんのお薦めは偶然にも、やはりクシノマヴロで造るギリシャの「ドメーヌ・ティミオプロス・マケドニア・ロゼ・ド・クシノマヴロ 2016」(2247円)。

「あるワイン会で初めてこのワインを飲んだ時、その複雑な味わいに感動した」のが一押しの理由という。「熟成感もあり、しょうゆやみりんで味付けした煮つけ、発酵食品などと合わせるとおいしさが増す。中華料理との相性も良さそう」(鈴木さん)。

他の参加者からも、「紅茶っぽいニュアンスがある」(笹川さん)、「滋味深い味わい」(内田さん)など、香りや味わいの深さ、豊かさを表現する感想が相次いだ。

6本の中には、いま話題の日本ワインも2本入った。1本目は、シニアワインエキスパートの資格を持つ会社員の齋藤稔さんの選んだ「秋保(あきう)ワイナリー・スチューベン・ロゼ2017」(2160円)。

仙台市にある秋保ワイナリーは建築設計事務所に勤務していた毛利親房さんが2015年に開設した新興ワイナリー。東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方の復興に貢献したいとの思いから立ち上げた。齋藤さんは2年前、東北に旅行した際に、このワインに出合ったという。

スチューベンはもともと米国産の生食用ブドウで、日本では青森県が主産地。強い甘みが特徴で、そのスチューベンを圧搾して醸造したロゼワインは「キンモクセイやビワなど花をイメージさせる香りがしてとても華やか」(齋藤さん)。笹川さんも「スパイシーな味わいで、香りにビワを感じる」と相づちを打った。

日本ワインの2本目はシニアワインエキスパートの筆者が持ち寄った、栃木県足利市にあるココ・ファーム・ワイナリーの「タナロゼ2017」(3000円)。最近、ワイナリーを訪れた際に試飲し、一目ぼれしたワインだ。

現在、日本各地のワイナリーで活躍する醸造家の中には、ココ・ファームで修業を積んだ人も多く、ココ・ファームのワインに対する愛好家の評価は全般に高い。

タナロゼは主にフランス南西地方で栽培されているタンニン(渋味)の強いブドウ品種タナが原料。しかし、タナロゼは渋味が比較的少なく、豊かな酸味と適度で心地よい渋味が印象的なワインに仕上がっている。

その理由は一般的なロゼワインの製法にある。ブドウを、タンニンやアントシアニン(色素成分)を含んだ果皮ごと発酵させて造る赤ワインと違い、ロゼは最終的に果皮を取り除いて発酵させるものが大半。そのため、赤ワインより色が薄く、渋味も少ないワインに仕上がる。

鈴木さんはタナロゼに関し、「ロゼにしては強めのタンニンが、味わいを引き締める役割を果たしている」と評した。

最後は内田さん一押しの、オーストラリアのロゼ「スモールフォレスト・シラーズ・ロゼ・アッパーハンター2015」(3240円)。

スモールフォレストはココ・ファームなどで修業を積み、数多くの日本ワイナリーで醸造を手掛けた小林敦子さんが13年、オーストラリアの銘醸地ハンターバレーで立ち上げたワイナリー。「ボディーが非常にしっかりとしたロゼで、食事と合わせやすい」(内田さん)、「力強いので、酢豚と合いそう」(鈴木さん)など、食事との相性を指摘する感想が相次いだ。

ロゼワインは、日本でもポピュラーなプロヴァンス・ロゼに代表されるように、軽やかな味わいのワインというイメージがある。しかし、「花冷え」という言葉もあるように、まだ肌寒さも感じる桜の季節に飲むには、「むしろ、今回、みんなが持ち寄ったような、しっかりとしたボディーで複雑な味わいのあるロゼのほうが、様々な料理にも合うし、おいしく感じるのではないか」(内田さん)との意見で一致した。

(ライター 猪瀬聖)

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