「時産家電」でパパシェフ主役 オーブン任せの肉料理

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真空パックを使った低温調理も「ほったらかし調理」

最近話題になっている「低温調理」も「ほったらかし調理」のひとつ。「焼く」「煮る」「蒸す」に次ぐ第4の調理法と言われ、注目されています。

「低温調理」とは、50~60度前後の比較的低い温度で加熱するという調理法。具体的には、食材と調味料を入れて真空パックしたものを、一定の水温を保った鍋に投入して、そのまま一定時間、放置します。ローストビーフや豚の角煮、コンフィなどは、低温調理が適していて、しっとり柔らかく仕上がります。

低温調理の真骨頂は、柔らかくジューシーな仕上がり。一般に、肉や魚に含まれるタンパク質は60度前後で凝固が始まり、68度を超えると食材に含まれる水分が外に出てしまうといわれています。水分を食材の中に閉じ込めたまま中まで火を通すには、低温でじっくり時間をかけて調理しなければなりません。

とはいえ、長時間かけて食材をゆでると、うまみが水中に溶け出してしまいます。そこで、うまみが水中に溶け出さないようにする工夫として、真空パックが使われるようになりました。フリーザーバッグに入れて空気を抜くという方法でもできますが、おすすめは真空パックを使う方法。しっかり密封しておけば、栄養素をしっかりキープできます。

では、真空パックを使った低温調理におすすめの調理家電を2つご紹介しましょう。

●Kai House aio The Sousvide Machine 低温調理器(貝印)

真空パック機能がついた、低温調理マシン。鍋の中の水を温めながら対流させ、一定の温度に保ちます。たんぱく質が凝固しない低温で時間をかけてしっかり中まで加熱するから、しっとりとしたジューシーなローストビーフが作れます。価格は5万円程度と高めですが、よくホームパーティーを開くご家庭なら、すぐに元がとれるかも?

Kai House aio The Sousvide Machine(アイオ・ザ・スービッドマシーン)低温調理器(貝印)。一定の温度に保つからほったらかしで低温調理ができる

●ピタント(ショップジャパン)

パワフルな吸引力と専用バッグで、一般のジッパー付きバッグよりも栄養素をしっかりとキープ。価格は1万5000円前後なので、前述の「Kai House aio The Sousvide Machine」がちょっと高いと感じたら、こちらがおすすめ。ただし調理器はついていないので、温度管理が必要になります。温度管理については、電気調理鍋の低温モードや炊飯器の保温などを上手に利用すれば、ほったらかしていても大丈夫! 真空保存目的であれば、週末に作り置きするママには便利。柔らかい食材や液体を真空保存したいときは、「ピタント コンテナ」を使うとグッド。浅漬けを手軽にやりたいという人にもおすすめです。

ピタント(ショップジャパン)。真空パックすれば、保存や低温調理が可能。作り置きママの味方にもなる

(解説 戸井田園子、取材・文 井上真花)

戸井田園子
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。現在は、情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。好きな家電は、お掃除ロボットなど、家事を任せられて時間を産んでくれる「時産家電」。

[日経DUAL2018年12月3日付けの掲載記事を基に再構成]