手軽にひきたての味を楽しむ 高性能コーヒーメーカー
特集 新生活で役立つ生活家電(4)
「起きたばかりの頭をスッキリさせたい」「仕事を終えてほっと一息つきたい」。そんなときにコーヒーが欠かせないという人は多いだろう。新生活に役立つ家電を紹介する特集の第4回は、淹(い)れたてのコーヒーを楽しめる、3万円以下のコーヒーメーカー4機種を紹介する。
人気のデカフェもおいしく/パナソニック
コーヒーは、ひきたての豆で淹れたほうが香りが高くておいしいことから、最近は豆ひきから抽出まで自動で行う「全自動」タイプのコーヒーメーカーが人気になっている。パナソニックのコーヒーメーカー「沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57」も、そんな全自動モデル。沸騰したお湯を活性炭フィルターに通すため、水道水のカルキが約90%除去され、カルキ臭を抑えることができる。
ひき方は「粗びき」「中細びき」の2種類。「リッチ」「マイルド」の2コースを用意。ひき方と淹れ方を組み合わせることで、渋みを抑えたマイルドな味からコクと苦味をしっかり感じる味まで、4通りの味が楽しめる。
また最近人気になっている、コーヒーに含まれるカフェインを除去した「デカフェ」(カフェインレスコーヒー)をおいしく淹れる「デカフェ豆」コースも搭載。蒸らしと抽出のプログラムをデカフェ豆に合わせることで、物足りなく仕上がりがちなデカフェのコクを引き出すという。
フィルターはペーパーフィルターを使用。保温は煮詰まりを軽減するため、30分後に自動で温度を低くする。ミルは取り外して洗うことはできないが、抽出する前にコーヒー粉を少量のお湯で蒸らす段階にも回転し、ミルに付いた細かな粉も残さないような工夫が施されている。
味わい引き出す95度で抽出/象印
象印マホービンの「珈琲通 EC-RS40」も豆ひきからドリップまでを行う全自動コーヒーメーカー。ヒーターで水を2回加熱した後、経路にお湯を往復させてしっかり予熱してから抽出する「ダブル加熱」と「マイコン予熱」機能を搭載し、「コーヒー豆の本当のおいしさを引き出す」という95度の高温抽出を実現した。また水タンクに入れるだけでカルキをとってコーヒー豆本来のおいしさを引き出すという。
ひき目は「粗びき」「中細びき」、濃さは「レギュラー(普通)」「ストロング(濃い)」が選択可能で、4通りの味わいが楽しめる。一般的なペーパーフィルターだけでなく、コーヒー豆の油分まで抽出するステンレスメッシュフィルターにも対応する。
サーバーには、ガラス製ではなく、まほうびん構造のステンレス製を採用。コーヒーを煮詰めることなく温かい状態をキープする。専用サーバー以外に、ステンレスボトルやコーヒーカップに直接ドリップすることもできる。
本体以外のパーツはミルも含めてすべて分解して洗える。さらにミルは抽出するお湯を流す「ミルクリーン構造」で清潔さを保つ。
手ごろな価格の全自動入門機/シロカ
シロカの「全自動コーヒーメーカー」は、キッチンに置きやすいコンパクトさとデザインが特徴。ハイエンドモデルの「SC-A221」でも1万4000円前後と購入しやすい価格で、全自動タイプの入門機としておすすめだ。
ひき目は「中細びき」のみ。豆をひく量は4杯まで設定できる。フィルターはステンレスメッシュフィルターを採用している。ステンレスメッシュフィルターで淹れると、ペーパーフィルターとは違った味わいになる上に、洗えば何度も使えるので経済的だ。
カプセルを変えて好きな味/ネスレ
これまで紹介した3機種は豆ひきからドリップまでを自動で行うタイプだったが、ひきたての味をもっと簡単に楽しみたいならカプセルを使い一杯ずつ抽出する「ネスカフェ ドルチェ グスト」シリーズがおすすめ。カプセル内部のコーヒーを最大15気圧のポンプ圧力で抽出することで、手軽に本格コーヒーが楽しめる。2018年12月末時点で、世界累計販売台数5000万台を突破しているという。
カプセルにはひいたコーヒー豆が酸素を抜いた状態で密封されている。カプセルが光と空気、湿気をブロックするため、酸化を防ぎ、いつでもひきたての香りと味わいが楽しめる。後片付けも、カプセルを捨ててカプセルをセットするケースを洗うだけと簡単だ。
コーヒーやカフェオレ、カプチーノのほか、ミルクティーや宇治抹茶など、コーヒー以外も含めると、カプセルのラインアップは20種類以上。さまざまな味を楽しむことができる。
19年4月1日には、従来の「ジェニオ2 プレミアム」にBluetooth機能を搭載した新モデル「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」が登場する。専用アプリと連動することで、カフェメニューの温度を調整したり、お気に入りのレシピが保存できたりするようになるという。従来機にも、日食をイメージした「エクリプス」や∞(無限)をモチーフにした「インフィニッシマ」など、デザインにこだわったモデルが多い。
白物家電・美容家電を中心に、暮らしにまつわるモノやコトを幅広く取材、執筆するフリーライター。リアルな主婦目線で、日々の家事が楽しく快適になる家電の取り入れ方を積極的に発信する。
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