検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

今春はモバイルノートに注目 お薦めの5台を徹底解説

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経PC21

この春注目の国産モバイルノートを5モデル紹介する。最新のモバイルノートは、ひと昔前に比べて隔世の感があるほど進化している。ビジネス書作家でパソコンに詳しい戸田覚さんが5モデルを徹底解説する。

◇  ◇  ◇

この春はモバイルノートがお薦めだ

パソコンの利用年数は6~7年が一般的なので、例として5年前のモデルと比較してみると、性能が圧倒的に進化している。ある意味順当なのだが、CPUは第4世代から第8世代へと代替わりした。もちろん5年前のパソコンでも現役で使えるが、ウィンドウズやアプリの起動時間は、当然ながら最新モデルが圧倒的に速い。

注目したいのがストレージで、当時はSSD搭載モデルではほとんどが128ギガバイト(GB)だった。しかし、最新モデルでは256GBもしくは512GBが標準になっている。128ギガではアプリのインストールだけでも不安がある。一方、512GBあれば、これから6~7年は満足して使えるはずだ。

驚異的に進化したのが軽さで、もはや1キロ以下は当たり前なのだ。ひと昔前の10型クラスのキーボードカバー付きタブレットと同等の重さで、13.3型クラスの大画面のモバイルノートを持ち歩けてしまう。

今シーズンは各社から意欲的なモバイルノートが登場している。今回はその中から注目の5製品をピックアップした。せっかく奮発して手に入れるモバイルノートを長く使いたいなら、やはり国内メーカーのモデルがいい。どのメーカーもサポート体制がとても充実し、また店頭で製品をチェックできるので買いやすいからだ。ここでは注目製品の店頭モデル上位機を取り上げ、スペックからだけでは見えないポイントも深く掘り下げて紹介する。

軽くシンプルで仕事にはいいことずくめだ

この記事で取り上げるのは、各社が力を入れて開発した、主力製品になるモバイルノートだ。「ラヴィ ノート モバイル」のみ学生向けとややコンセプトが異なるが、小型軽量で手軽に持ち歩ける製品として魅力十分の新モデルなのは間違いない。

これらの製品を見て気付くのは、5台中4台がクラムシェル(キーボード部分と液晶画面部分を二枚貝のように閉じる)タイプであることだ。液晶着脱式で2イン1(タブレットとしても使える)の「バイオA12」も、実は「クラムシェルとしてもストレスなく使えること」を目指して開発されている。つまり、モバイルノートは従来型のクラムシェルタイプに回帰している傾向が強いのだ。

確かに、「サーフェスプロ」のようなタブレットタイプのノートパソコンも魅力的でよく売れている。しかし、実際に使っているシーンを見ると、大抵普通のノートパソコンとして利用されているのだ。キーボードを取り外して使っている人は、まず見かけない。僕自身もペンで手書きをするとき以外は、ほぼクラムシェルとして使っている。

クラムシェルは、2イン1に比べて部品点数が少なく、加工がシンプルなので軽く作れる。タッチパネルを搭載する必要がないのでディスプレイも軽い。さらに、価格も抑えられてキーボードの入力性も高いなど、普通の仕事で使うならいいことずくめなのだ。

注目はこの5製品

●VAIO(バイオ)「VAIO SX14」

富士通「LIFEBOOK UH-X/C3」

●Dynabook「dynabook G8」

NEC「LAVIE Note Mobile NM550/MA」

●VAIO 「VAIO A12」

13.3型は1キロを切る軽快さ

5年前の製品と比べて驚きなのが、軽い製品が増えていることだ。「バイオA12」は、12.5型なのに1キロ程度とやや重いが、これは液晶着脱式だから。「バイオSX14」も1キロ近いが、ひと回り大きい14型液晶を搭載していることを考えると非常に軽い。

13.3型の2モデルは800グラム台、600グラム台と驚異的な軽さだ。メーカーにヒアリングすると、5年前と比べて軽くなった大きな要因は、バッテリー消費量の改善だという。装置全体の消費電力を抑えられるために、少ないセル数のバッテリーでも長時間駆動できるようになったのだ。

国内メーカーは長年にわたって激しい軽量化競争を繰り広げてきた。その結果、日本は、世界でもまれに見る軽量モバイルノート大国になっている。海外メーカーでも軽いノートは増えているのだが、最大の違いは拡張性だ。国内メーカーの軽量モバイルノートは、端子類をふんだんに搭載しており、仕事で使うメインマシンとしても十分通用するのだ。

1キロを切るモデルの軽快さは、かばんに入れて毎日持ち歩いてみると実感できる。200~300グラムの差でも大きな違いがあるので、最新の軽量モデルに買い替えることで、ずいぶん楽になるはずだ。

液晶は見やすいフルHDが主流だ

最近のトレンドは、液晶の狭額縁化だ。俗に額縁と呼ばれるディスプレーの「ベゼル(枠)」が細くなり、本体サイズを変えずに画面サイズが大きくなる傾向にあるのだ。

見た目にスタイリッシュなだけでなく、本体の小型化にも寄与している。「バイオSX14」は、13.3型の従来機種「バイオS13」とほぼ同じ本体サイズで、14型の液晶を搭載している。「ラヴィ ノート モバイル」は、12.5型の液晶を狭額縁化しており、非常にコンパクトだ。また、「ライフブックUH-X/C3」「ダイナブックG8」も横方向はかなりの狭額縁になっていて、本体の横幅ギリギリまで画面を広く使える。

一方、解像度は低めに抑えられている傾向が強い。5年前のモバイルノートの上位モデルは超高解像度の液晶を搭載することが多かった。4K(3840×2160ドット)液晶を搭載する機種もたびたび登場していたのだが、最近はフルHD(1920×1080ドット)が主流になってきている。今回紹介している5製品も、すべてフルHDの液晶を搭載している(注:4K液晶を選択できる製品もある)。

フルHDが主流になっている理由は、まず、コストを抑えられるので、価格的に有利になることだ。そして、もう一つがモバイルノートでは4Kの恩恵がほとんど感じられないことだ。

実際に僕も13.3型の4Kノートを使ってきたが、そもそも画面サイズがさほど大きくないので、拡大表示にしなければ文字が小さすぎて読めない。この原稿は27型の4Kディスプレイで執筆しているが、それでも150%に拡大している。13.3型なら200%以上に拡大して使うことになるだろう。となると、その解像度の高さを実感できるのは写真や動画を表示するときくらいになる。4K動画の編集にはお薦めだが、モバイルノートではそんな作業をする機会は少ない。

文字が小さいのを我慢して解像度を高くして使ったとしても、今度は表示エリアが広すぎて、モバイルノートの小さなタッチパッドでは作業性がよろしくないのだ。価格や使い勝手のバランスを考えた結果、解像度はフルHDに落ち着きつつあるというわけだ。

新旧両方のUSB端子を搭載しているのがベストだ

今回取り上げたモデルは、すべてHDMI出力端子を搭載し、さらに「バイオSX14」と「バイオA12」は、古いプロジェクターと接続する際に必要なアナログRGB端子まで備えている。また、「ラヴィ ノート モバイル」以外は、企業向けでは要求の高い有線LAN端子を装備している。

通常サイズのUSB端子(タイプA)を備えているのも、実用上見逃せないポイントだ。使用頻度が高いUSBメモリーは、ほとんどが通常サイズのUSB端子対応で、タイプC端子のモデルは数が少なく価格も割高だ。おなじみのUSBタイプA端子は最低でも1つは搭載してほしい。

とはいえ、最新モデルを購入するならUSBタイプC端子も必須だ。特にタイプC端子の便利さを実感するのは、「USB PD(パワーデリバリー)」による充電機能だろう。今回取り上げたモデルは、すべてUSB PDによる充電に対応しており、付属のACアダプターだけでなく、市販のUSB PD対応充電器をUSBタイプC端子に接続して充電できる。

USB PD対応充電器は、小型なものが増えており、荷物が圧倒的に減る。「ライフブックUH-X/C3」や「ダイナブックG8」なら、コンパクトな充電器と組み合わせれば、持ち歩きの総重量が1キロを切ることも可能だ。USB PD対応の充電器は、スマホの急速充電もでき非常に重宝する。

さらにバイオの2モデルは、USB PDに対応しないスマホ用の充電器やモバイルバッテリーでも、USBタイプC端子経由で充電できる。この場合、充電に時間はかかるものの、緊急時には心強い機能だ。

[注1]顔認証対応モデルもある。またBTOでも顔認証を選択可能
[注2]LTE対応モデルもある。またBTOでもLTEを選択可能
[注3]BTOでLTEを選択可能
[注4]スペックを落とした下位モデルもある

長文を打つ気にさせるキーボードはどれだ?

モバイルノートでも絶対に軽視してはいけないのが、入力性だ。タイプ感の悪い製品は長文を打つ気になれない。逆にいうと、長文を打たないならクラムシェルタイプのモバイルノートを買う意味もないだろう。スマホやタブレット、サーフェスタイプのキーボードカバー式の2イン1でも十分だ。

このクラスのモバイルノートは、キーストロークが1.2~1.5ミリ程度しかなく、打ち心地がいいとはいえない。好みの問題もあるので独断と偏見で評価すると、バイオのキーボードは2機種とも1.2ミリのストロークが浅すぎて、残念ながら長文を打つ気にはなれない。ただ、配列とキーピッチは文句なしなので、ストロークが気にならない人にはお薦めできる。

「ライフブックUH-X/C3」は、1.5ミリストロークで、超軽量モデルとしては打ちやすく、配列も上々。矢印キーがしっかり下がったレイアウトが使いやすい。今回の製品の中では一番気に入っているキーボードだ。

「ダイナブックG8」も、キーボードはかなり打ちやすいのだが、タッチパッドに左右のクリックボタンがないという大きな欠点がある。そのため入力性をトータルで考えると点数を低くせざるを得ない。この点が差し支えないなら選ぶ価値はある。

「ラヴィ ノート モバイル」は、コンパクトなボディーにもかかわらず、今回のフルモデルチェンジでキーボードを本体の左右ギリギリにまで配置した。ずいぶん打ちやすくなったのだが、残念なことにたわみがかなり大きく、またタッチパッドに左右のクリックボタンがないのも残念だ。

結論 個人的には「バイオSX14」が欲しい

さて、この5モデルの中でどれを選ぶべきだろうか。完成度が高い製品ばかりなので非常に難しいが、予算と用途で選んでみよう。

まず、2イン1で手書きをしたいなら「バイオA12」しか選択肢はない。現時点で手書きに対応しているモバイルノートの中では、最高の製品なので迷わず選択するべきだ。逆に、タブレット的に使いたいとか手書きをしたいという希望がないなら、選ぶ意味がない。

予算が限られるなら、「ラヴィ ノート モバイル」が良い選択だ。下位モデルは、実売で11万円前後で手に入る可能性もある。性能や入力性などに我慢する必要はあるが、20万円クラスのモバイルノートとはそれなりの価格差があるのだから致し方ない。多少我慢しながらでも、モバイルノートを毎日持ち歩けるメリットは大きい。

予算があって軽いモデルを狙っているなら、「ライフブックUH-X/C3」と「ダイナブックG8」を選ぶことになる。バッテリー駆動時間と価格でダイナブックが優れているが、実は、「ライフブックUH」シリーズの下位モデル「UH90/C3」はかなり近いスペックで、実売価格も18万円前後とこなれている。ダイナブックG8とはSSDの容量などに違いがあるので、どちらにするか迷うところだ。

一方、実売価格で24万円を超えるライフブックUH-X/C3は軽さに特化して飛び抜けた製品という印象だ。600グラム台の軽さは非常に魅力的だが、万人向けとはいい難い。

「バイオSX14」は、外出先でもガンガン作業をしたいなら良い選択肢だ。また、メインマシンとしても十分に使える画面の広さが素晴らしい。個人的にもかなり欲しいのだが、1.2ミリの浅いキーストロークがどうしても気になってしまう。この点が大丈夫という人にはお薦めだ。

[日経PC21 2019年3月号掲載記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_