13.3型は1キロを切る軽快さ

5年前の製品と比べて驚きなのが、軽い製品が増えていることだ。「バイオA12」は、12.5型なのに1キロ程度とやや重いが、これは液晶着脱式だから。「バイオSX14」も1キロ近いが、ひと回り大きい14型液晶を搭載していることを考えると非常に軽い。

富士通の「ライフブックUH-X/C3」は、698グラムと700グラムを切る軽さ。片手でも楽々持てる

13.3型の2モデルは800グラム台、600グラム台と驚異的な軽さだ。メーカーにヒアリングすると、5年前と比べて軽くなった大きな要因は、バッテリー消費量の改善だという。装置全体の消費電力を抑えられるために、少ないセル数のバッテリーでも長時間駆動できるようになったのだ。

国内メーカーは長年にわたって激しい軽量化競争を繰り広げてきた。その結果、日本は、世界でもまれに見る軽量モバイルノート大国になっている。海外メーカーでも軽いノートは増えているのだが、最大の違いは拡張性だ。国内メーカーの軽量モバイルノートは、端子類をふんだんに搭載しており、仕事で使うメインマシンとしても十分通用するのだ。

1キロを切るモデルの軽快さは、かばんに入れて毎日持ち歩いてみると実感できる。200~300グラムの差でも大きな違いがあるので、最新の軽量モデルに買い替えることで、ずいぶん楽になるはずだ。

各製品の液晶サイズと重さをまとめた。「バイオSX14」と「バイオA12」が約1キロだが、ひと回り大きい14型液晶を搭載していたり、2イン1モデルであることを考えると十分に軽い

液晶は見やすいフルHDが主流だ

最近のトレンドは、液晶の狭額縁化だ。俗に額縁と呼ばれるディスプレーの「ベゼル(枠)」が細くなり、本体サイズを変えずに画面サイズが大きくなる傾向にあるのだ。

見た目にスタイリッシュなだけでなく、本体の小型化にも寄与している。「バイオSX14」は、13.3型の従来機種「バイオS13」とほぼ同じ本体サイズで、14型の液晶を搭載している。「ラヴィ ノート モバイル」は、12.5型の液晶を狭額縁化しており、非常にコンパクトだ。また、「ライフブックUH-X/C3」「ダイナブックG8」も横方向はかなりの狭額縁になっていて、本体の横幅ギリギリまで画面を広く使える。

「バイオSX14」は、狭額縁の14型液晶を搭載する。フルHDの解像度はアイコンなどが小さくなりすぎず見やすい

一方、解像度は低めに抑えられている傾向が強い。5年前のモバイルノートの上位モデルは超高解像度の液晶を搭載することが多かった。4K(3840×2160ドット)液晶を搭載する機種もたびたび登場していたのだが、最近はフルHD(1920×1080ドット)が主流になってきている。今回紹介している5製品も、すべてフルHDの液晶を搭載している(注:4K液晶を選択できる製品もある)。

フルHDが主流になっている理由は、まず、コストを抑えられるので、価格的に有利になることだ。そして、もう一つがモバイルノートでは4Kの恩恵がほとんど感じられないことだ。

実際に僕も13.3型の4Kノートを使ってきたが、そもそも画面サイズがさほど大きくないので、拡大表示にしなければ文字が小さすぎて読めない。この原稿は27型の4Kディスプレイで執筆しているが、それでも150%に拡大している。13.3型なら200%以上に拡大して使うことになるだろう。となると、その解像度の高さを実感できるのは写真や動画を表示するときくらいになる。4K動画の編集にはお薦めだが、モバイルノートではそんな作業をする機会は少ない。

文字が小さいのを我慢して解像度を高くして使ったとしても、今度は表示エリアが広すぎて、モバイルノートの小さなタッチパッドでは作業性がよろしくないのだ。価格や使い勝手のバランスを考えた結果、解像度はフルHDに落ち着きつつあるというわけだ。

新旧両方のUSB端子を搭載しているのがベストだ

今回取り上げたモデルは、すべてHDMI出力端子を搭載し、さらに「バイオSX14」と「バイオA12」は、古いプロジェクターと接続する際に必要なアナログRGB端子まで備えている。また、「ラヴィ ノート モバイル」以外は、企業向けでは要求の高い有線LAN端子を装備している。

「バイオSX14」は、スマホ用のACアダプターやモバイルバッテリーでも充電できるのが特徴。バッテリーやACアダプターの出力によって充電時間が変わる

通常サイズのUSB端子(タイプA)を備えているのも、実用上見逃せないポイントだ。使用頻度が高いUSBメモリーは、ほとんどが通常サイズのUSB端子対応で、タイプC端子のモデルは数が少なく価格も割高だ。おなじみのUSBタイプA端子は最低でも1つは搭載してほしい。

とはいえ、最新モデルを購入するならUSBタイプC端子も必須だ。特にタイプC端子の便利さを実感するのは、「USB PD(パワーデリバリー)」による充電機能だろう。今回取り上げたモデルは、すべてUSB PDによる充電に対応しており、付属のACアダプターだけでなく、市販のUSB PD対応充電器をUSBタイプC端子に接続して充電できる。

USB PD対応充電器は、小型なものが増えており、荷物が圧倒的に減る。「ライフブックUH-X/C3」や「ダイナブックG8」なら、コンパクトな充電器と組み合わせれば、持ち歩きの総重量が1キロを切ることも可能だ。USB PD対応の充電器は、スマホの急速充電もでき非常に重宝する。

さらにバイオの2モデルは、USB PDに対応しないスマホ用の充電器やモバイルバッテリーでも、USBタイプC端子経由で充電できる。この場合、充電に時間はかかるものの、緊急時には心強い機能だ。

今回取り上げた製品も端子類を豊富に搭載する。拡張性の高さは、国内メーカーのモバイルノートを選ぶ大きな理由の1つだ
[注1]顔認証対応モデルもある。またBTOでも顔認証を選択可能
[注2]LTE対応モデルもある。またBTOでもLTEを選択可能
[注3]BTOでLTEを選択可能
[注4]スペックを落とした下位モデルもある
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