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若手社員、就職は「職種別採用望む」4割 配属に不満

入社1~3年目のキャリア意識調査(下)

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NIKKEI STYLE

就職活動を乗り越え入社した1~3年目の社員の4割が、早くも将来のキャリアの道筋が見えないと不満を抱えている。日本経済新聞社が学生サイトU22開設に際し就職情報大手ディスコ(東京・文京)と実施した共同調査でわかった。最初の配属を重視し、仕事内容が想定しやすい職種別採用が望ましいと考える若手社員は4割を超える。就職活動に臨む学生にとっては、キャリアの進路を見据えた企業選びが、入社後の満足度を左右しそうだ。

ディスコが運営する就活情報サイト「キャリタス就活」に登録し、就職活動モニターをしていた入社1~3年目(2016~18年卒)の若手社員を対象にキャリア意識を調査した。1148人から回答を得た。

「キャリアパス」「教育・研修制度」に4割不満

入社企業の仕事内容、人間関係など9項目について「とても満足」「やや満足」「やや不満」「とても不満」の4段階で聞いた。全体として満足度(「とても満足」と「やや満足」の合計)は高かったが、不満(「とても不満」と「やや不満」の合計)は「キャリアパス」(40.3%)や「教育・研修制度」(38.1%)が目立った。「仕事を成長の機会としたい」と考える若手社員にキャリア形成の道筋を企業が伝え切れていない現状が浮かび上がった。

キャリアパスへの不満は、採用方式への意識にあらわれている。自身の就職活動を振り返って、現在主流の職種を限定しない採用と、職種別採用のどちらが望ましいかを聞いたところ、「職種別採用」(42.9%)が「職種を限定しない採用」(23.3%)を大きく上回った。

「企画開発希望だったが、配属されなかったため仕事内容にギャップを感じた」(16年卒、女性、IT・情報処理)など配属への不満は多い。「期待と違う配属で同期が退社した。学生時代から様々な働き方を見つけるのは難しいが、『これ』というものがあれば職種別の方が幸福度は高い」(18年卒、男性・メーカー)との意見もあった。

 入社前の仕事のイメージとのギャップはモチベーションの低下や離職につながるという声のほか、「(様々な職種や業務を経験させる)ジョブローテーションを繰り返すと専門性が身につかない。職種を極めた方が転職の際にも有利」(18年卒、男性・エネルギー)との見方があった。若手社員が将来のキャリアの道筋を描くにあたり、出発点である最初の配属先を重視していることがわかる。

企業は「離職防止へ細かな部門別採用も検討」

最初の配属や仕事内容などを重視する若手を意識し、企業側も対応を急いでいる。

印刷会社の人事担当者は「ITや営業と大まかな職種別採用はしているが、『この部署で仕事したい』という希望が多く、聞かないと辞めかねないので、部門別採用を検討しようとしている」と打ち明ける。大手保険会社の担当者は「45年間同じ会社で働く意識は薄い。説明会では、若いうちから責任ある仕事を任す話をするとうける」と話す。

ただ、若手社員が初期のキャリアを重視しすぎることには懸念の声もある。労働問題に詳しい安藤至大・日本大学教授は、「今の若い世代は自分でキャリアの理想像を決めつけ、外れると失敗だと思いがちだ。会社でこれからどんな出合いがあるか分からない」と、柔軟なキャリア形成を考えるのも重要と話す。

先輩・上司など職場の人間関係に8割が満足

一方、入社した職場環境などの満足度は全体的に高かった。トップが「人間関係」(81.1%)、次いで「勤務地」(79.7%)、「有給取得」(72.8%)の順だった。

「先輩や上司に非常に恵まれ、自分の力を最大限にいかせる」(18年卒、女性・商社)、「知らないことを丁寧に教えてくれる先輩・上司がいる」(18年卒、男性・メーカー)と好意的な意見が多かった。「ネットで残業代が出ないと書き込まれていたが満額出る」(18年卒、男性・メーカー)など、入社前の口コミ情報との違いを訴える声も目立った。

残業時間は、月平均24・2時間だった。20時間以下が半分を占め、残業ゼロも5・6%あった。過労死ラインとされる80時間超は1%未満だった。就活生がブラック企業問題に敏感になる中、「働き方改革が進み残業が少なくなった」(18年卒、女性・メーカー)との声があった。

働きがいは「認めてくれる上司」

働きがいのある企業の条件を複数回答で聞くと、「自分を認めてくれる上司・先輩がいる」(70.6%)がトップだった。「社会の役にたっている実感がある」(57.7%)が2位、「お客様から感謝してもらえる」(45.1%)も高く、周囲から認められることがやりがいにつながっている。

ハナマルキャリア総合研究所の上田晶美代表は「空気を読む世代で、人間関係を大事にする傾向がある。褒められたいという承認欲求が強く、いかに部下を褒めるかが大事になっている」と分析する。

若手社員は、将来のキャリアについて不満を抱えながらも、職場の良好な人間関係が働く意欲につながっているようだ。

この連載は田中裕介、安田亜紀代が担当しました。

<調査の概要>
日本経済新聞社とディスコが1月16~27日にインターネットで実施した。大学生時代にディスコが運営する就活情報サイト「キャリタス就活」に登録し、就職活動モニターをしていた入社1~3年目が対象で1148人から回答を得た。内訳は男性629人、女性519人、文系出身714人、理系434人。新卒で入社した企業の規模を従業員数でみると、299人以下が13.9%、300~999人が19.2%、1000~4999人が26.4%、5000人以上が40.5%だった。

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