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東京駅は点心激戦区 香港・台湾・四川の人気3店

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NIKKEI STYLE

JR東京駅周辺は世界有数の飲食店激戦区といえる。このエリアで最近注目のキーワードは点心だ。レベルの高い点心が集まる場所で、異なる個性で競争する人気の3店を紹介する。

最初は2018年11月にオープンした「ヤウメイ」。世界的に有名なレストランプロデューサーのアラン・ヤウ氏が日本で初めて手がけた点心専門店だ。ヤウ氏は英国・ロンドンの「ハッカサン」のほか、いくつもの話題店を生み出している。ヤウメイを訪れた客からも、「この味なら納得」「昔、香港の名店で食べた味を思い出した」など、支持する声が増えている。

全118席のクラシックかつモダンな店内はアジアの高級ホテルを連想させる雰囲気だ。「焼売(しゅうまい)」(800円、税・サ-ビス料別)、「チャーシューバオ」(1500円、同)、「蓮(はす)の葉ちまき」(1400円、同)など伝統的な点心メニューもあるが、「鴨(かも)肉と野菜のファルシ」(1400円、同)、「紋甲イカのカレー風味」(1000円、同)といった斬新なものも目を引く。

人気メニューの「蝦夷(えぞ)鹿肉のパイ包み」(1500円、同)はサクサクでリッチなパイに、甘めの肉あんが入っている。鹿肉は豚に比べて脂身のしつこさがなく、パイの食感との相性が絶妙。「帆立焼売」は(1300円、同)は一見オーソドックスだが、ホタテの貝柱と、下に詰めてあるホタテとイカのすり身でできていて、エビも飛び出してくるうま味の塊だ。ヤウメイの味は筆者が香港に住んでいたとき、初めて中華料理を食べた際の原体験を思い出させるような衝撃だった。

「点心というカジュアルな業態ですが、ヤウが世界中から探した最高レベルの料理人8人が常駐し、味には自信を持っています。予約はランチでも可能で、食に関心の高いお客様にも『ありそうでなかった店』『これでもう香港に食べに行かなくて済む』と高く評価していただいています」(支配人の高橋一平氏)

続いて、JR東京駅の八重洲口近くにある台湾の有名店「鼎泰豊(ディンタイフォン)」だ。目玉はなんと言っても小籠包(ショウロンポウ)。1996年に初の海外店舗を東京・新宿にオープンしてから世界で約110店、日本で20店展開し、同店の小籠包はかなり知れ渡っていると言える。

注文すると湯気の立ったせいろが運ばれてくる。正しい食べ方は小籠包をレンゲにのせ、箸で少し皮を破る。出てきた熱々のスープをすすり、千切りショウガとタレをつけて肉あんと皮を食べる。スープはヤケドしそうに熱く、濃厚でまろやかで満足感がある。残った小籠包も肉あんにコクがあり、実にうまい。ショウガは添えるものの、しつこさや臭みは一切なく、さっぱりしているのに不思議に後を引く。老舗ブランドとしての徹底した品質管理に秘密があるようだ。

「鼎泰豊の小籠包は、世界中のすべての店ごとに毎朝、皮から手作りしています。あんを包むのも各店の職人の手作業ですが、お客様に提供する時間によって管理し、また小籠包のヒダの数も、口に入れた時に最も食感がよいとされる18枚に仕上げると決まっています。手作りで極限まで皮を薄くできるため、軽い食感で何個も召し上がっていただけます」(東京駅八重洲口店マネージャーの青島大祐氏)

スタンダードな「小籠包」(4個入り605円~、税込み)のほか、海鮮入りの小籠包も入れた「小籠包3種盛り(豚肉・ホタテ・カニみそ)」(1253円、同)、香りが素晴らしい「トリュフ入り小籠包」(4個入り1944円~、同)、そしてこしあんやマンゴーが入ったものなど「デザート系小籠包」もあり、どれもそれぞれ味わい深い。うま味が後を引くのにお腹にたまらないので、次々と入ってしまうのだ。店ではワインや紹興酒も提供しており、夜は小籠包を酒のアテとして、長時間点心を楽しむビジネス客も多いという。

最後は新丸の内ビルディングにある「四川豆花飯荘」だ。シンガポール発祥の中国料理店で、マーボー豆腐やエビチリ、よだれ鶏(辛いタレをかけた鶏の前菜)などの四川料理と「茶芸師」がダイナミックに注ぐお茶が有名だ。

この店には点心師が作る小籠包や焼売、春巻きもあるが、同店ならではの点心は「四川伝統水餃子(ギョーザ)」(6個1080円、税込み・サービス料別)だ。もちもちした水ギョーザにたっぷりかかっているのはとびっきり辛いタレだ。この味が実に複雑で奥深い。最初のひと口は具入りラー油のような甘みのある辛さだが、飲み込むとビリビリ、ヒーヒーする刺激感が広がり、額や首の後ろから汗が吹き出てくる。

それを茶芸師が注ぐ名物の八宝茶で鎮めるのだが、ジャスミン茶に菊花、クルミ、氷砂糖など8種の素材がブレンドされていて、本当においしい。飲むと先ほどの熱さが徐々に引いていき、この辛さと甘みの繰り返しが病みつきになってくる。

「日本人は辛い料理を食べた後、冷たい水を求めてしまいますが、中国では温かく甘いお茶で鎮めるのが一般的です。当店の茶芸師は単なるパフォーマーではなく、四川省で茶の国家資格を取得した専門家で、料理に合わせ、また体調も整えるような八宝茶の配合を考えています」(支配人の塚田雅佳氏)

ちなみに四川料理は辛いメニューばかりでなく、地元の家庭料理を中心にまろやかで優しい味わいのものもたくさんある。同じ点心でも「四川伝統ワンタン」(6個入り972円、同)はダシとほどよい塩気がきいたスープに、ツルツルのワンタンが浮かび、マイルドな口当たりだ。

JR東京駅周辺の点心はバラエティー豊かで、昨春開業して現在も行列が絶えない香港の「添好運(ティム・ホー・ワン)」(東京・日比谷)も徒歩圏内にある。今日はどの店にしよう、と選ぶ楽しさもあり、このエリアの点心ウォーズはさらに熱を帯びてきそうだ。

(フードライター 浅野陽子)

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