仮装は爆発だ! 創造力あふれるハイチのカーニバル

日経ナショナル ジオグラフィック社

PHOTOGRAPH BY CORENTIN FOHLEN

ハイチの文化は、島に定着したフランス、カリブ、アフリカの文化が混ざりあったものだ。祭りに参加する人々は、大いに芸術性を発揮して、こうした文化を自分たちのカーニバル衣装に織り込んでいく。ペンキを全身に塗ったり、仮面を付けたりといった衣装の数々は、社会全体に深く染み付いている格差から、人々が逃れるための手段でもある。

PHOTOGRAPH BY CORENTIN FOHLEN

衣装には紙の張り子で作られているものと、肌にペンキを塗ったものが多い。なかにはブードゥー教の呪術師やアフリカの野生動物を模したもの、幻想的な雰囲気を漂わせるものもある。社会が不安を抱えている時期には、衣装にも皮肉や政治的な批評が反映される。

PHOTOGRAPH BY CORENTIN FOHLEN

ハイチの人々のポートレート写真を通じて、どんなことを伝えたいのかとの問いに対し、ファーレン氏は何もありませんと答えている。ハイチの人々は、自分たちの物語が外部の人間によって語られることが多い。ファーレン氏は、自分が撮ったポートレートによって、いつもとは異なるハイチの一面、つまり「貧困、暴力、人道主義的な問題とはかけ離れた」姿を、シンプルに見せることができれば、と願っている。

次ページでも、ファーレン氏が撮った個性豊かなカーニバルの衣装を8点の写真で紹介しよう。

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