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「まねる」「読む」2年2000時間で英語をモノに

TOEIC講師 ヒロ前田(3)

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NIKKEI STYLE

ビジネスシーンでのコミュニケーションを想定した英語学習に2000時間を費やせば、企業が社員に期待する英語力を超える力を得られます。個人差はあるでしょうが、「英語ができる人」は、少なくともそれくらいの時間を英語学習に投入した経験があるものです。

2000時間の英語学習とは「10年で2,000時間」といった長期プランではありません。どんなに長くても「2年で2,000時間」です。これは、平均して週20時間の学習を2年間続けることを意味します。

学校英語は「6年1000時間」

こんな話を聞くと「学校で何年も英語を勉強したのに、ほとんど上達していない。だから、今から英語をやっても良い結果は出ない」と思うかもしれません。ですが、そもそも中学と高校で英語を学ぶ時間は長くありません。学校による差はありますが、6年で1000時間前後のようです。「6年で1000時間」と「2年で2000時間」では学習量が全然違います。

さらに、学校では英語の基礎を十分に学びますが、スピーキングやライティングといった、コミュニケーションを想定した英語をどれだけ学び、どれだけ練習しているでしょう。知り合いの英語教師の意見によれば、100時間未満と言えそうです。中学と高校では、入試問題を解く力を養いますが、ディスカッションやプレゼン、メールライティングなどの力を伸ばす練習はほとんどしないようです。

このように考えると、「6年も英語を学んだのに、英語コミュニケーションができない」と考えるのは正しくありません。むしろ、「学校で基礎を学んだが、コミュニケーションのための英語力を高める練習はしなかった。だから、今からでも練習すれば伸びるはず」と考えるべきです。それくらい、ほとんどの日本人は英語を学んでいないのです。

実践的な英語力を伸ばす練習法として最もシンプルなのは「英語素材を聞いてまねする練習」です。もし、これに1,000時間を費やせば、その時点であなたの英語力は企業が求めるレベルを超えています。それくらい、この練習は効果的なのです。(残りの1000時間は英語で読書することをお勧めします)

教材ではなく映画といった素材を

あまりにもシンプルな話なので、様々な疑問が思い浮かぶでしょう。例えば、「どんな教材を使うべきか」という疑問に答えましょう。先ほど「素材」という言葉を使いました。「素材」は「教材」ではありません。ここでは、教材を「英語を学ぶ人のために作られたもの」と定義します。例えば、検定試験用の問題集は教材です。一方の素材とは、英語を母語としている人のために作られたもので、映画やニュースなどが該当します。

高校までの英語学習で利用するものは教材です。それ自体は問題ではありません。英語力ゼロから学び始める際に、教材に頼るのは自然ですから。残念なのは、教材には不自然な音が多く含まれている点です。スタジオでナレーターが台本を読み上げ、録音された音声が教材に使われるのが普通です。ごく一部の教材を除き、ほぼすべての教材に付属する音声は、そのように作られています。従って、発音が極めて明瞭であったり、スピードが妙に遅かったりと、外国人向けに「配慮された音声」が中心です。ですから、大学時代に実践的な英語力を養成したいなら、教材だけに頼るのは少し危険だと考えてください。易しいもので構わないので、素材を取り入れた学習を徐々に増やすことをお勧めします。

素材の例として思い浮かぶのは、映画やニュース、ドラマ、音楽、スピーチです。これらは英語話者が閲覧することを想定して作られたものですから、手加減なしのホンモノ英語です。ですから、ホンモノ英語を耳にすると、ほぼ間違いなく「難しい」と感じます。ですが、実力を伸ばすには、難しいことに挑戦する必要があります。なぜなら、自分のレベルを少し超えたことに挑戦し、練習することで、進歩が生まれるからです。

「頑張ればできるかも」レベルで

これはスポーツや楽器の演奏にも共通することです。最初は無理だと感じたことでも、繰り返し練習すれば、当たり前のようにできるようになるものです。もちろん、自分のレベルを大きく超えたことに挑戦しても挫折するでしょうから、「無理かも。いや、頑張ればできるかも」と感じることに挑むことが継続するコツです。

使う素材を決める際に、レベル以外に大切なことがあります。それは「好きなもの」を選ぶことです。仮に、ある人から「この映画が面白い」と聞いたとします。その映画を使って学習を始めるのは良いのですが、いざ見てみると「つまらない」と感じるかもしれません。そう感じたら、違う素材に切り替えるべきです。なぜなら、「面白い」「続けたい」「楽しい」と思えるものでなければ、人はそれに没頭できないからです。没頭できなければ、大きい成果を期待できません。ですから、他人の意見より、自分の気持ちを優先させてください。インターネットを使えば、非常に多くの選択肢を簡単に検討できます。YouTubeやHuluなどの動画配信サービスを利用すれば、純粋に楽しめる素材がきっと見つかります。「英語学習のため」でなく、「楽しむため」に探すのです。

好きな素材が見つかったら、まずは、心から満足するまで楽しんでください。そして、適当に選んだ1分程度の短いシーンに注目し、そこで話されている英語を聞き取る努力をしてください。その努力をした後で、スクリプトや英語字幕に目を通します。そして、登場人物になりきって自分で発音してください。最初のうちは上手にまねできないでしょうが、それで構いません。10回、20回と繰り返すうちに少しずつホンモノに近づいていきます。登場人物の気持ちを汲み取りながら、セリフを「完コピ」する練習を積み重ねることで、英語力を飛躍させた人が多くいます。ぜひ、チャレンジしてください。

ヒロ前田
TOEIC受験力UPトレーナー。大人のための勉強スペース「T'z英語ラウンジ」経営。全国の企業・大学でスコアアップ指導を行うほか、教員を対象とした「成果の出るTOEICの教え方」のセミナーも実施する。TOEICの受験回数は100回を超え、2017年5月に47都道府県での受験を達成。取得スコアは15点から990点まで幅広い。著書に『TOEIC(R)テスト 究極の模試600問』(アルク)等がある。 ツイッター @hiromaeda(https://twitter.com/hiromaeda)

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