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高校生アスリート、世界に出よう NCAAにチャンス ドーム社長 安田秀一 米国の学生スポーツ(下)

2019/3/4

NCAA加盟校には日本の高校生をスカウトする意向があるという(2019年1月)=USA TODAY

米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店、ドームで社長を務める安田秀一氏が前回(「米国進学、アメフト最高峰へ 日本の高校生が開いた道」)に続き、米国の大学スポーツを論じます。日本人であっても能力と意欲さえあれば、NCAA(全米大学体育協会)の加盟校でプレーし、奨学金(スカラシップ)を得ることは夢でありません。今回はアスリートを志す高校生へのメッセージです。

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僕は日本の高校生アスリートたちに、米国の大学を目指す選択肢もあるということを、もっと知ってほしいと思っています。もちろん高い目標だと思います。英語力を磨くことは不可欠ですし、成績も一定水準以上が求められます。とはいっても、NCAA加盟校でスカラシップを得ることは、全米の高校生アスリートにとっても高い目標であり大きな「夢」であることに何ら変わりはありません。

さらに言えば、日本の高校生アスリートのスキルは世界的にも評価が高く、多くの競技でスカラシップを受けて家族に負担をかけずにNCAA加盟校で学び、素晴らしい環境でプレーするチャンスは十分にあると僕は思っています。

■女子のバスケ・ソフト・バレーに関心

NCAA加盟校のアスレチックデパートメント関係者から日本の高校生をスカウトしたいという話をよくもちかけられるのですが、特に女子のバスケットボールやソフトボール、バレーボールに興味を持っている印象で、大いに可能性があると思っています。

米国では、大学が学生に奨学金を支給する際、その総額が男女でほぼ同額にならなければいけません。教育現場における男女格差の撤廃がタイトルナインという、米国人にはなじみの深い法律によって厳格に定められているからです。男子はどうしても人気もあり、選手数も多いアメリカンフットボール部の学生に奨学金の配分が多くなる傾向にあります。一方の女子スポーツではバスケットボール部やバレーボール部の学生に奨学金の枠が回ってきやすいという実態があり、チャンスは大きいといえます。

少し前に、日本の高校女子バレーボールで注目された宮部藍梨選手も、アイダホ州にある短大で大活躍し、NCAA1部校への編入を実現しようとしています。ちょっと前の新聞記事で「アメリカの大学は勉強が大変だけど、充実している。自分の成長を実感する」という趣旨のコメントを読みました。

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