大学進学、奨学金手続きは要確認 説明会出席が必須大学生のためのマネー講座(4)

ファイナンシャル・プランナー 竹下さくら

ファイナンシャル・プランナー 竹下さくら
2019/3/14
大学の学費負担は軽くはない。写真はイメージ=PIXTA
大学の学費負担は軽くはない。写真はイメージ=PIXTA

進学する大学や大学院が決まったら、やっぱり気になるのは学費のことですね。親だけでなく、学生のみなさん自身も「奨学金を利用した方がいいのかなぁ…」と少し気になっている頃ではないでしょうか。とはいえ、具体的にどうやって借りたらいいのかよくわからないという人が少なくありません。

そこで今回は、最もポピュラーな日本学生支援機構(JASSO)について「在学採用」の流れと留意点をお伝えします。

春は「奨学金アンテナ」を全開に

JASSOの奨学金の申し込みは年中行っているわけではなく、決まったタイミングに手続きをする必要があります。そのタイミングとは、ずばり春。例年でいえば、5~6月をめどに所定の書類を添えて申し込みます。

「確か高校のときは春と秋に説明会があったはず」と思った人は正解です。高校の「予約採用」の際は2回チャンスがありましたが、大学に入ってからの「在学採用」は春の1回ぽっきりです。4月に奨学金申し込み説明会が開催されますので、奨学金を希望するなら必ず出席しましょう。説明会に出席しなければ、奨学金を申し込めないしくみになっていますので注意が必要です。

進学して様々なやるべきことに右往左往しているうちに、説明会が終わっていたり、説明会に出席していても手続きの締め切り日が過ぎてしまっていたり……ということもありがちなので、スケジュール管理が重要です。実際のところ、「せっかく大学に入学したものの秋期の学費を払えない」「学費を払うためにブラックバイトに陥り授業に出られなくなった」といった理由で中退する人は少なくありません。学費の手当てに不安がある状況であればなおのこと、奨学金の情報は最優先でチェックしておきたいところです。

大学で申し込むJASSOの「在学採用」は貸与型のみ

大学に進学してから利用できるJASS0の奨学金は「貸与型」のみです。

「あれ? 給付型奨学金が始まったって聞いたけど」という人もいますね。実は、大学に行きたいものの学費が用意できなくて進学をあきらめようと考えている人に利用してもらうための制度が給付型奨学金です。つまり、経済的なゆとりの少ない高校生に資金の手当てをすることで受験を後押しする狙いがあるのです。そのため、給付型は高校3年生の春の「予約採用」時のみの募集なのです。「在学採用」はすでに大学に進学してからの募集なので、残念ながら用意されていません。

さて、JASSOの貸与型奨学金は、“奨学金”というやわらかい名前ではありますが、借金なので、後でちゃんと返済する必要があります。無利子で借りられる、つまり、借りた額だけ返済すればよい「第一種奨学金」と、利子をつけて返済しなければならない「第二種奨学金」に大別されます(図表1)。

そう聞くと、同じなら第一種奨学金を借りたいところですが、当然に、第一種奨学金のほうがクリアすべき条件が厳しめです。借りられる額は図表2の選択肢の通りですが、この額では足りないという人は第二種奨学金との併用も可能です(年収要件が変わりますのでご確認ください)。

なお、JASSOのホームページでは、借りる額に応じた奨学金貸与・返還シミュレーションができます。親などとも話し合った上で、将来自身が返済する際に無理のないのはいくらまでなのか、時間を見つけて試算しておくとよいでしょう。

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