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それでも親子

芸人・木村祐一さん 娘と孫を一緒に抱っこする幸せ

2019/3/1

1963年京都生まれ。ホテルマンや職人を経て23歳でお笑い芸人としてデビュー。俳優、映画監督としても幅広く活躍。料理はプロ級の腕前で「キム兄&クックパッド つまみ越え」など著書多数。

著名人が両親から学んだことや思い出などを語る「それでも親子」。今回は芸人の木村祐一さんだ。

――どんな家庭でしたか。

「姉と弟の3人兄弟でアパート暮らしでした。親が管理人をやっていたので壁を抜いて2部屋分のスペースで生活していました。父親は9人兄弟の次男で母親は5人姉妹の一番下。親戚が多くて何かあるとうちに集まる。ワーワーといつもにぎやかな雰囲気で。母が明るい人やったんで楽しい家庭でしたが、戦争の話になると、貧乏暮らしの経験をよく聞かされました」

――ご両親とも京都出身。

「ええ、今も京都にいます。世間の目を気にする土地柄だけに、父親からは『人の身になれ』とよく言われました。例えばモノをうっかり壊した時に『作った人の気持ちになれ』とか、虫を殺して遊んでいると『一寸の虫にも五分の魂』とか生き物やモノの大切さをよく説教されました。想像力を働かせる癖は、父の影響かもしれません」

――芸能界に入ることは。

「両親とも『無理や、やめとけ』と泣きながら猛反対でしたね。最初は父から『手に職をつけろ』と言われ、染め物職人になりました。日々着物に向き合って腕は上がり『親への務めは果たした』と、23歳の時に笑いの世界に飛び込んだ。30代までは親とは連絡も取りませんでした」

「目立ちたくてこの世界に入ったんやから公私の区別はないですよ。プライベートでも握手にも写真にもありがたく応じるようにしています。普段から映画監督でも俳優でも、いつ誰にオファーされても本番をこなせるようにスタンバイ状態でいます」

――孫よりも若い娘さんがいるんですね。

「4人目の今の妻との間に2歳の娘がいます。2人目の妻との間にも27歳になる娘がいて、2人の孫娘を産んでいます。27歳の娘、最初の孫、2歳の娘、2人目の孫という順番。ダウンタウンの松本(人志)さんから『戦国武将か!』と言われました。2人目の妻との娘が20歳の頃、今の妻と3人で沖縄旅行に行ったんです。妻と娘は一回りぐらいしか違わないので仲ええんですよ。沖縄で子宝の神にお祈りしたら我が家より先に娘の方に子どもができた」

――NHKの「チコちゃんに叱られる!」でチコちゃんの声を担当されてますね。

「毒舌の5歳の女の子という設定です。『よしもと』の後輩である司会の岡村(ナインティナインの岡村隆史さん)と先輩と後輩のやり取りを楽しんでいる感覚ですが、時に5歳の子どもになって逃げ込んだりする感じですね」

――50代で幼い娘と孫に囲まれてどんな気持ちですか。

「娘と孫を一緒に抱っこするとね、二度父親をやらせてもろうてるような幸せな感じがめっちゃありますね。子どもたちにとってはややこしい面もあるでしょうけど。2人の孫と2歳の娘でトリオ漫才やったらええと思いますね」

[日本経済新聞夕刊2019年2月26日付]

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