キャリア左右する職場の半径3メートル イヤなら脱出
20代から考える出世戦略(53)
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多くの人は、半径3メートル以内で物事を判断するそうです。女性向け雑誌の恋愛事情などで説明されたりするものですが、意外に仕事関係でもこの法則はあてはまるようです。たとえば人間関係が嫌で会社を辞める場合、その人間関係は3メートル以内のものであることがほとんどです。
接する機会の多さが感情に影響する
皆さんは、今自分が所属する組織が好きでしょうか?
自分が働いているシーンを想像してみてください。そしてその時の感情が「楽しい/うれしい」などの肯定的なものなのか、あるいは「嫌だ/疲れる/面倒くさい」のような否定的なものなのかを考えてみてください。
想像できましたか?
では次に、その想像に出てきた人の顔を思い浮かべてみてください。
その人は、普段3メートル以内で働いている人ではないでしょうか?
私たちは、意外なほどに、身近にいて一緒に過ごしている人たちの影響を受けています。
異動があったり、あるいは部署変更があったりして席の配置が変わると、新鮮な気持ちになります。それには単純に見る景色が変わったり、各種備品などとの距離が変わったりすることも影響しています。
けれども一番影響しているのは、隣や前や後ろの席に誰が座っているか、ということだったりするわけです。
私たちは身近で働いている人たちの影響を受けながら活動しますし、逆にいえば私たちも身近で過ごす人たちに影響を与えて活動しています。
さて、この3メートルの法則ですが、実は私たちのキャリア形成に大きく影響しています。
なぜなら人は、理屈よりも先に感情で動く生き物だからです。
論理的キャリアパスが感情に負けるとき
たとえばあなた自身がある会社に入社します。
以前からあこがれていた会社で、会社の将来性や事業内容にとても魅力があります。