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日本人SAKEネゴシエーター 欧州で日本酒売り込む世界で急増!日本酒LOVE(8)

ロンドンで著名なソムリエに日本酒を売り込む 女性は佐賀県の基山商店(蔵元)の小森さん

ロンドンでは、和食店への日本酒の浸透は一巡した感があり、中国料理やモダンブリティッシュなど和食以外の店やバーにも徐々に広がり始めている。英国では健康志向や倫理性の高い飲食(児童労働に支えられてない、など)が注目されており、この動向に日本酒がどう対応していくかが今後のカギになると上野さんは見ている。

「市場(のニーズ)は常に正しい」と話す上野さんは、市場全体の流れを把握した上で、自社のビジネスを柔軟にフィットさせることも大事だと考えている。

英国に次いで有望なマーケットはフランス。パリでは、日本の文化や食に対する好奇心も高く、日本酒のプロモーションをしても非常に反応が良い。「香り・味わい・余韻に個性のある日本酒が好まれます。吟醸香があって、甘めで、やや重いものなどです」と上野さん。最近ではフランス料理店でも日本酒が提供され始めている。

ストックホルムのソムリエ専門学校でのミーティング風景(上野さんが撮影)

スウェーデンの酒事情はユニークだ。国がアルコールの小売りを管理しており、Systembolaget(システムボラゲット)という小売店だけで販売できる。アルコールメーカーはシステムボラゲットの公募に参加し、採用されれば取引が決まるという仕組みだ(飲食卸は自由競争)。

採用はやや狭き門だが、決まればスウェーデン全土で一気に流通でき、年間約2000リットルの販売が見込めるという。「ストックホルムでは魚料理が多く、塩漬けなど、やや塩味の強い味付けが多いので、国稀佳撰(北海道の国稀酒造)といった辛口の酒が好まれますね」と上野さん。

スペイン・イビサ島で大手飲食グループに日本酒を紹介する(上野さんが撮影)

上野さんはスペインのリゾート地イビサ島へも日本酒を販売している。若者のパーティー・アイランドとして有名なだけでなく、最近では自然と地元の食材を楽しむアグリツーリズムで注目される場所だ。

レストランでも健康や倫理性を重視した食材・料理が求められるという。和食はヘルシーさから親しまれており、和食店が増えるとともに日本酒の需要も拡大している。「日本酒は商品背景やラベルの知名度などが重視されます。カクテル需要もあるので、日本酒よりもユズやウメなどの果実酒の方が人気です」と上野さん。インパクトのある商品名の「夜の帝王(広島県の藤井酒造)」は「ナイトエンペラー」と呼ばれ、喜ばれる酒なのだという。

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